今週のTOP10では、海外のトレンドを取り入れたモダンな楽曲が台頭するなか、J-POPらしいシンプルかつキャッチーなメロディーのロックソングがそれを迎撃する構図となった。
前述の上位3曲は全て、世界の最先端を積極的に取り入れたサウンドが印象的なもの。海外のミュージシャンやエンジニアも起用しつつ制作した1stアルバム『Rocket Science』を10月30日にリリースするDedachiKentaの「Life Line」などもそれを象徴する楽曲だ。
それに対等するのが、軽やかなリズムとポップなメロディーに甘酸っぱい歌詞がのるSHISHAMO「君の隣にいたいから」や、魂に訴えかけるWANIMAらしいメッセージソング「りんどう」だ。日本人ならではのメロディー・センスと共感を呼ぶ歌詞のJロックを貫き、不動の人気を博している。
そして、両者を上手く織り交ぜモダンながらあくまでJ-POPへと昇華したMONO NO AWARE「言葉がなかったら」、MAN WITH A MISSION「Dark Crow」、King Gnu「傘」、[Alexandros]「あまりにも素敵な夜だから」などもチャートイン。これらは若い世代を中心に広く人気のあるアーティスト達と言えるだろう。
ちなみに今週特にリクエストが多かったのは、Official髭男dism「イエスタデイ」、King Gnu「傘」、米津 玄師「馬と鹿」、あいみょん「空の青さを知る人よ」、星野 源「Same Thing」だ。今回のチャートは、世界の音楽トレンドを反映しつつも変わらず人気の王道J-POP路線とリスナーのニーズが混合する、非常にユニークな結果となった。
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