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 前々週に発表された全国的な梅雨入り宣言から一転、梅雨前線は姿を消し連日の猛暑日が日本列島を襲った今週、伸長過程だった雨ソングのオンエアはいっきに後退し、オンエアチャートも夏の配置図と化した。

 梅雨入りを受け前週チャートでは、原 由子「あじさいのうた」(93位→53位)、秦 基博「Rain」(64位)、レディー・ガガ「レイン・オン・ミー (with アリアナ・グランデ)」(86位)、今井 美樹「雨にキッスの花束を」(86位)、ASKA「はじまりはいつも雨」(111位)、King Gnu「傘」(135位)、DREAMS COME TRUE「晴れたらいいね」(178位)といった雨ソングが顔を揃えて更なる活躍を待っていた。

 ところが、今週に入ってから上述の楽曲はいっせいに撤退。唯一「あじさいのうた」(88位)だけがチャート圏内に留まった状況だ。

 その代わりに今週のチャートでは、ゆず「夏色」(-位→59位)、桑田 佳祐「波乗りジョニー」(-位→88位)、大黒 摩季「夏が来る」(-位→88位)、moumoon「Sunshine Girl」(-位→137位)、あいみょん「マリーゴールド」(197位→137位)、星野 源「SUN」(-位→137位)、RIP Slyme「熱帯夜」(-位→161位)、YUI「SUMMER SONG」(100位→161位)、山下 達郎「踊ろよフィッシュ」(-位→161位)、Bonnie Pink「A Perfect Sky」(-位→184位)、カトリーナ&ザ・ウェイブス「ウォーキング・オン・サンシャイン」(-位→184位)、スチャダラパー「サマー・ジャム '95」(-位→184位)が登場。

 ご覧の通り、夏ソングもしくは太陽の光が降り注ぐかの楽曲が挙って圏内に浮上し、雨ソングのポジションを奪取したかっこうだ。チャートも天候と同様、一足早く夏の訪れとなった。

 米不足が若干の解消傾向にあるなか、水や野菜不足の襲来は避けたいところ。量と期間が適度な雨を、そして気持ちに余裕をもって雨ソングを楽しめる時間を、望みたいものだ。


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 2025年6月25日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年6月16日~6月22日 プランテック調べ)では、Mrs.GREEN APPLE「breakfast」が1位を獲得した。

 テレビ情報番組『サン!シャイン』テーマソングとして書き下ろされ、6月4日に配信リリースされた同曲。リリースと同時に解禁されると、FM/AM問わず様々な番組でオンエアを獲得していき前々週6/2~6/8チャートにて14位に初登場。その後も順調にオンエアを伸ばし前週8位へと浮上しつつ、3週目を迎えた今週、大きく318%のオンエア増となり首位へと上り詰めた。

 帯放送の番組/コーナーなど定期オンエア枠を主体としつつ、調査対象の83.9%となるステーションでのオンエア獲得だ。リクエストオンエアも多数確認されており、大森元貴のソロ「絵画」(48位→59位)や「ライラック」(70位→104位)、「青と夏」(-位→104位)といった既存ヒット曲に混じりながら、3週かけて波及していったかっこうだろう。Mrs.GREEN APPLEの勢いが反映されたチャートアクションだ。

 2位は藤井 風「Hachiko」が前週15位から上昇した。9月にリリースされる予定のアルバム『Prema』よりリードトラックとなる同曲。6月13日の配信リリースとともにFMを中心にオンエアが開始されると、前週チャートに初登場。今週に入りさらにオンエアは加熱していき前週比252%増となった。

 調査対象の96.8%となるステーションでのオンエア獲得は今週最高値。また、圧倒的最多となるリクエストオンエアが確認されていることからも、今週最も広範囲に注目された曲と言えるだろう。これらオンエア状況からは既にロングヒットの兆しが見られ、アルバムリリースまで高い注目度を維持することが予想される。

 3位はマカロニえんぴつ「静かな海」が初登場した。横浜スタジアム公演でのサプライズ発表&初披露を受けて、翌6月15日に配信リリースされた同曲。配信当日から開始されたオンエアは今週に入ってから本格化し、調査対象の87.1%のステーションと広い範囲での獲得に至った。堂々のTOP3発進だ。

 帯放送の定期枠に留まらず、様々な番組でオンエアを獲得しており、その分リクエストも広い範囲で確認されている。次週以降、若干控えめな関東エリアへのオンエア波及にも期待したい。


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 音楽シーンで活躍したアーティストの訃報が相次いだ今週、多くの番組が追悼し関連曲のオンエアが急伸。多くの楽曲がチャートインする結果となった。

 6月10日に米ファンクロックバンド、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンのスライ・ストーンさんの訃報が遺族によって伝えられた。同日を境にオンエアは急増し、代表曲「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」は最高位33位に登場した。

 この他、「エブリデイ・ピープル」(47位)、「ファミリー・アフェア」(58位)、「サンキュー」(135位)、「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」(197位)の4曲も同時チャートイン。また、圏外ながら「シング・ア・シンプル・ソング」、「一緒にいたいなら」、「スタンド!」、「ホット・ファン・イン・ザ・サマータイム」、「ケ・セラ・セラ」などが特に多く追悼オンエアされた。

 翌11日には同じく米ロックバンド、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンさんの訃報が家族により発表された。オンエアは12日朝より急伸し、「素敵じゃないか」が48位に登場。「神のみぞ知る」(70位)、「グッド・バイブレーション」(111位)、「ココモ」(111位)、「サーファー・ガール」(197位)の計5曲がチャートインした。

 これに加え、「サーフィンU.S.A.」、「ドント・ウォリー・ベイビー」、「カリフォルニア・ガールズ」、「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ」はチャート圏外だったものの特に多数オンエア。ブライアン・ウィルソンさんのソロ作品からも「ラブ・アンド・マーシー」、「ユア・イマジネーション」が多数オンエアされた。

 毎年夏には、上述曲のなかで最も多くリクエストが確認された「ココモ」はじめ、ビーチ・ボーイズの楽曲群がラジオで重宝されるが、今年は奇しくも一足早いチャートインとなってしまった。

 なお、さらに12日、SING LIKE TALKINGのギタリスト、西村智彦さんの訃報が発表された。5日に亡くなっていたという。こちらも伝えられた同日より関連曲のオンエアが伸長していった結果、同氏によるカッティング・ギターリフが印象的な「Rise」が111位にチャートイン。加えて圏外ながら「Spirit Of Love」も多数オンエアされた。


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 2025年6月18日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年6月9日~6月15日 プランテック調べ)では、LE SSERAFIM「DIFFERENT」が1位を獲得した。

 6月24日にリリースされる日本4thシングル『DIFFERENT』からの同表題曲。9日の先行配信とともに各地のFM局で開始されたオンエアは、日に日に増加していき、結果、一週間を通じて調査対象の64.5%となるステーションでオンエアを獲得。初登場首位を飾った。

 帯放送の番組/コーナーなど定期枠での大量オンエアを基盤としつつも、朝昼帯の情報番組や一部AM局でのオンエア、またリクエストも確認されている。一般層における人気・注目度もオンエアに反映され始めている証だろう。シングルリリース週へ向け、更にオンエアを伸ばせるか注目だ。

 2位はBaby Canta「696936」が前週4位から上昇した。6月4日配信リリースのEP『SHYBOY』に収録された同曲。前月にチャート上位をキープしていた先行配信曲「SHYBOY」に続き、こちらも6月度の月間パワープレイにFM Osaka、Kiss FM、FM FUKUOKAで選出されていることから、大量オンエアを獲得しているかっこうだ。

 上述のパワープレイ選出局によるオンエアが全体の9割以上を占め、調査対象の25.8%のステーションでのオンエア獲得と現時点では局地的なもの。しかしながら、同時チャートイン中の「SHYBOY」(28位→39位)で得たラジオリスナーからの支持は引き継がれているようで、既に複数リクエストオンエアが確認されている点は特筆すべきだろう。次週以降のアクションにも期待したい。

 3位は れん「盾愛」が前週ポジションを死守した。Z世代シンガーソングライターが6月6日にリリースしたメジャー第2弾配信シングルとなる同曲は、こちらも複数局で6月度の月間パワープレイに選出。前週から35%減のオンエア数ながら引き続き大量オンエアを獲得してのTOP3キープだ。

 オンエア数は減じた一方、その獲得範囲は54.8%のステーションへと増加。YouTube上でのコメント欄では新たにラジオで知ったユーザーによる書き込みが確認されていることからも、着実に広がりつつあることがうかがえる。現状、帯枠の番組/コーナーでのオンエアが主だが、他番組へ波及させられるかが今後のポイントとなりそうだ。


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 6月3日、“ミスタープロ野球”こと読売巨人軍 長嶋茂雄・終身名誉監督の訃報が舞い込み、ラジオでも多くの番組が伝えた。

 同氏の訃報は音楽界にも広く影響を及ぼし、多数のアーティスト、パーソナリティが追悼したのは言うまでもないだろう。桑田佳祐は7日放送の自身の番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』にて氏を偲ぶとともに、“長嶋さんの引退試合を見て思ったことを歌詞にした”とする「栄光の男」(サザンオールスターズ)をオンエアした。

 その「栄光の男」は同番組のみならず広くオンエアされ、一週間を通して調査対象の83.9%となるステーションでオンエアを獲得。今週のチャートでは14位にまで急浮上した。

 また、同氏の歌声をフィーチャーしたZYYG,REV,ZARD&WANDS feat 長嶋 茂雄「果てしない夢を」も、訃報が伝えられた3日を境にオンエアが急伸。51位へチャートインを果たした。

 長嶋茂雄さんの死は多くのメディアで報じられ、追悼特別番組も放送されたが、不思議と重々しいものではなく、むしろ晴れ晴れしいとも言えるものだった。同氏の生前の姿、その存在が自然とそうさせたのだろう。チャートインした上述の2曲もきわめてポジティブで、夢を追うこと、諦めないことの大事さを歌った曲だ。国民的スターである長嶋茂雄さんのスピリットは、亡き後も色褪せず、音楽ファンの間でも広く受け継がれていくことだろう。


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 2025年6月11日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年6月2日~6月8日 プランテック調べ)では、大森元貴「絵画」が1位を獲得した。

 Mrs. GREEN APPLEのフロントマンによる約4年ぶりの同ソロ曲。5月28日の配信リリースとともに開始されたオンエアは、FMを中心に獲得していき前週87位に初登場。今週に入ると一気に勢いを付け、調査対象の77.4%となるステーションでオンエアを獲得し首位へと急浮上した。

 下位とダブルスコアに近い大差を付けての大量オンエアは、定期コーナー/番組など帯放送の固定枠を中心に積み上げられたかっこうだ。同時チャートイン中のMrs. GREEN APPLEのロングヒット曲群に比べてリクエストオンエアが少ないのは、決まった番組で集中したオンエアが一因だろう。次週以降、他番組へのオンエア波及によりリクエストオンエア獲得にも期待したい。

 2位はSuchmos「Whole of Flower」が前週4位から浮上した。突如5月28日に配信リリースされた同曲は、発売と同時にオンエアが開始されると日毎に増していき前週4位に初登場。今週に入ると更に勢いを増し、リリース翌週ながら前週比45%のオンエア増となった。

 突然のリリース劇ながらFMを中心に注目を浴び、その後、広く波及していったことがオンエア状況からもわかる。オンエア獲得範囲は83.9%のステーションと今週最高値。オンエア獲得番組も多岐にわたり、リクエストオンエア数は前週に続いて今週も安定多数が確認されるなど、さすがの注目度となった。

 3位は れん「盾愛」が初登場した。Z世代シンガーソングライターが6月6日にリリースしたメジャー第2弾配信シングルとなる同曲。α-STATION、e-radio、AIR-G'、Date fm、FM-NIIGATAなど、6月度の月間パワープレイに多数局で選出されていることによる大量オンエア獲得で、見事TOP3入りの好スタートを切ったかっこうだ。

 パワープレイ選出局などの帯放送枠を中心に、調査対象の51.6%のステーションと若干局地的なオンエアだが、リクエストオンエアも既に確認され始めている。YouTube上のコメント欄でもラジオで知ったユーザーによる書き込みも見られることから、今後さらなる広がりが期待できそうだ。


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 今週のチャートでは、5月28日にリリースを迎えたMISIAのアルバム『LOVE NEVER DIES』から収録曲5曲が同時チャートインした。

 表題曲となった「LOVE NEVER DIES」は先述の通り、オンエア再伸により2位へと急浮上。また、22日放送のJ-WAVE『STEP ONE』を皮切りに先行ラジオ解禁された新曲「明日晴れるといいな」は、調査対象の51.6%のステーションでオンエアを獲得し45位に登場した。

 アルバムからはこの他、五輪パリ大会で良く聞かれた既発シングルの「フルール・ドゥ・ラ・パシオン」(105位)、自身も出演するTVCM“ヤクルト「Y1000」”に書き下ろしされた「CHANGE MY WORLD」(130位)、湖池屋「ポテトチップス」CMソングの「愛をありがとう」(130位)、スターツグループの企業CMソング「Be KIND」(155位)、とタイアップ曲が特にオンエアを伸ばし、「フルール~」を除いた全曲が初登場となった。

 同15thアルバムのリリースは広く注目され、多数局・番組で特集を展開。全収録曲がオンエアを獲得した。さらには本人出演の番組も多く、J-WAVEで一夜限りの復活番組『SISTA’S SOUL SPECIAL』が放送されたほか、“MISIAデー”とするキャンペーンを複数ステーションが展開し、過去曲のオンエアも伸長。特にラジオとの親和性の高いデビュー曲「つつみ込むように…」は155位に再登場するなど、関連曲計6曲がTOP200圏内にチャートインする結果となった。


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 2025年6月4日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年5月26日~6月1日 プランテック調べ)では、BE:FIRST「GRIT」が1位を獲得した。

 5月28日リリースの7thシングルとなる同曲。26日の先行配信とともに広い範囲で開始されたオンエアは、日ごとに増加していくと一週間を通じて調査対象の87.1%のステーションへと波及。今週最も広く注目され初登場首位を飾った。

 積極的なゲスト/コメント出演も相まってか、ステーション数のみならず多種多様な番組でオンエア獲得に至っている点は特筆すべきだろう。広く一般層へも認知されていることがうかがえる。

 2位はMISIA「LOVE NEVER DIES」が前週57位から浮上した。5月28日リリースのアルバム『LOVE NEVER DIES』から表題曲となる同曲。4月25日の先行配信とともにオンエアが開始されると、同週4/21~4/27チャートで140位に初登場し、その翌週には3位へと浮上。以降も安定数のオンエアを獲得し続け、チャートイン6週目およびアルバム発売週を迎えた今週、497%のオンエア増となった。

 上位10曲ではYOASOBI「Watch me!」(14位→10位)に次いで多数のリクエストオンエアを獲得している点、そしてアルバムからは複数曲が同時チャートインするなど、さすがの注目度をみせた。

 3位はシャイトープ「It's myself」が前週ポジションをキープした。アニメ『WIND BREAKER Season 2』エンディングテーマであり、FM FUKUOKA、AIR-G'、Date fm、FM-NIIGATAでの月間パワープレイ選出により今月ここまで大量オンエアを獲得してきた同曲。今週はCD発売週だった前週から11%のオンエア増を見せつつ、AM局にも広げたオンエア獲得は調査対象の54.8%と過去最高範囲となった。

 しかしながら、オンエア総数のおよそ1/3を占めるFM FUKUOKAに支えられての3位死守と、変わらず局地的な大量オンエアだ。次作ではより広い範囲でのオンエア獲得に期待したい。


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 ビッグネームの新譜リリースが落ち着いた今週のチャートでは、2位のBaby Canta「SHYBOY」、3位のシャイトープ「It's myself」に続き、多数の新鋭アーティストが上位入りを果たした。

 前週11位から6位へと浮上したレトロリロン「UNITY」は、ラストラム発の4人組ポップスバンドが5月7日にリリースしたメジャーデビューシングル。BAYFM、FM NACK5、FM FUJIでパワープレイに選出されていることから今週で4週目のチャートイン。順調なオンエア波及により今週は67.7%のステーションでオンエアを獲得している。

 また、リクエストオンエアも安定数みられ、過去作での積極的なラジオプロモーションが奏功しリスナーに既に支持層を築いていることがうかがえる。今作でもラジオOA効果が現れていることがYoutubeのコメントで見て取れる。

 同じく6位の眞名子新「野原では海の話を」は前週9位からの浮上。カントリーやフォークをルーツに持つシンガーソングライターが、5月14日にリリースした1stフルアルバムからの同曲。こちらもKiss FM、α-STATION、AIR-G'、東海ラジオなどでパワープレイに選出されていることから、今週で4週目のチャートイン。オンエア総数のおよそ半数をKiss FMが占めるなど局地的な大量オンエアながら、毎週多数のリクエストオンエアを獲得している点は特筆すべきだろう。次回の展開も期待したい。

 前週103位から大きく10位に浮上したダミアーノ・デイヴィッド「ゾンビ・レディ」は、マネスキンのリードボーカリストが5月16日にリリースしたソロ・デビュー・アルバムからの楽曲。ソロとしては新人ながら、FMでは86.4%のステーションでオンエアを獲得しつつ、同じくアルバムから「ヴォイシズ」(65位→62位)も同時チャートイン。世界的人気の伊ロックバンドのフロントマンとあり、さすがの注目度を見せた。

 この他、Rol3ert「HOPE」(12位)をはじめ、先日の【MAJ】でラジオ特別賞 Best Radio-Break Songを受賞した離婚伝説「愛が一層メロウ」(18位)、ココラシカ「手のひらで踊らせて」(24位)、Nolzy「fit感」(26位)、JIJIM「カラスフライト」(29位)などが上位入り。新しいアーティスト/楽曲との出会いを創出するラジオチャートらしい結果となった。


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 2025年5月28日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年5月19日~5月25日 プランテック調べ)では、Number_i「GOD_i」が1位を獲得した。

 今週5月19日にリリースされた2ndシングル表題曲となる同曲は、1月27日の配信限定リリースとともにオンエアが開始され、同週1/27~2/2チャートでの初登場2位を経て3週連続チャートイン。その後、圏外が続くなか前週50位に再登場すると、シングルリリースを迎えた今週いっきに941%増のオンエアとなり首位へと上り詰めた。

 FMを主体に帯放送のコーナー/番組といった定期枠で大量に積み上げたオンエアは、調査対象の51.6%のステーションでの獲得と若干局地的。その反面、リクエストオンエアは東名阪で確認できるなど、広い範囲でファンダムの影響がうかがえる点はさすがだ。

 前週12日にもTOKYO FMにて“カップリング曲解禁スペシャル”と称し複数番組に出演するなど、限定的ながら長期にわたるラジオ施策によりシングルリリースに向けて注目度が高まっていったかっこうだ。セールスも好調の様子。

 2位はBaby Canta「SHYBOY」が前週4位から浮上した。新鋭シンガーソングライターが6月4日に配信リリースするEP『SHYBOY』より、先行配信となる同表題曲。5月度の月間パワープレイにFM802、α-STATION、e-radio、AIR-G'、Date fm、FM-NIIGATA、大阪エリアAM局“Monthly A Music”など、多数局で選出されていることから4/28~5/4チャートで12位に初登場。4週目のチャートインを迎えた今週、オンエア数は減じながらも最高位へと上昇した。

 当初より調査対象のおよそ50%前後のステーションでオンエアを獲得し続けるなか、特にプッシュするFM802でのオンエア効果は高い様子。YouTube上のMVコメント欄には“ラジオで知った”という多数ユーザーによる書き込みのなか、同局を名指ししたものが目立っているのがその証拠だ。局地的な大量オンエアながら、楽曲自体の魅力が波及していっていることがうかがえる。

 3位はシャイトープ「It's myself」が前週8位から浮上した。TVアニメ『WIND BREAKER Season 2』エンディングテーマになっている同曲。こちらもFM FUKUOKA、AIR-G'、Date fm、FM-NIIGATAなどで、5月度の月間パワープレイに選出されていることから、4/28~5/4チャートで17位に初登場。その後も多数オンエアをキープし、今週4週目のチャートインとなる。

 特に月初ではオンエアが局地的だったものの、週を追うごとに少しずつ波及していき、CDリリース週となった今週は前週比21%のオンエア増が見られた。リクエストオンエアも獲得し始めていることから、更なるオンエア波及に期待したいところだ。


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 日本の音楽業界主要5団体が設立した、一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(CEIPA)による国際アワード【MUSIC AWARDS JAPAN】。その授賞式の開催を5月21日、22日に控えた今週のチャートでは、全国民放ラジオ局が選ぶ賞「ラジオ特別賞 Best Radio-Break Song」のノミネート曲が全てTOP200圏内にチャートインした。

 授賞式を翌週に控えるなか、5月12日~18日には全国の複数民放ラジオ局にて特別番組『MUSIC AWARDS JAPAN 2025 RADIO:GET READY』を放送。同番組で紹介された「ラジオ特別賞 Best Radio-Break Song」ノミネート曲は今週、他番組でも広く紹介され挙ってオンエアが伸長し、Omoinotake「幾億光年」(150位→24位)、羊文学「more than words」(174位→27位)、離婚伝説「愛が一層メロウ」(174位→35位)、jo0ji「駄叉」(-位→50位)、レトロリロン「焦動」(-位→58位)と、全5曲が全てチャートインする結果となった。


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 2025年5月21日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年5月12日~5月18日 プランテック調べ)では、星野 源「Star」が1位を獲得した。

 5月14日リリースのニューアルバム『Gen』より、本人出演でも話題のアサヒ飲料“ワンダ”TVCMソングに起用されている同曲。先月4月23日の先行配信とともにオンエアが開始されると、FMを中心に波及していき同週4/21~4/27チャートで6位に初登場。その後も順調にオンエア獲得範囲を広げていき、3週目のチャートインおよびアルバム発売週を迎えた今週、6位だった前週から更に282%増となる大量オンエアを獲得し圧勝した。

 調査対象の90.3%のステーションとオンエア獲得範囲も今週最高値。さらには、解禁当初から全国様々な番組で確認されていたリクエストオンエア数も今週最多を記録するなど、文句ナシのリスナー/番組サイドともに最も注目された楽曲となった。

 2位も同じく星野 源のアルバム『Gen』より「Mad Hope (feat.Louis Cole, Sam Gendel, Sam Wilkes)」が初登場した。リリース前日深夜には、日付が変わって直ぐの放送となる多数番組が早速オンエアするなど、こちらも解禁と同時に広く注目され、一週間を通じて広く87.1%のステーションでオンエアを獲得するに至った。

 海外アーティストをフィーチャーした同曲は全FM局でオンエアを獲得しつつ、「Star」とは異なる洋楽志向寄りの曲ながらリクエストオンエアも多数確認されるなど、広く注目されたことがうかがえる。パーソナリティの趣向および番組カラーにより選曲が分かれたかっこうだが、アルバム『Gen』は収録曲が1位2位を独占しつつ、計8曲がTOP200圏内にチャートインする異例の注目度であったことも特筆したい。

 3位は宇多田 ヒカル「Mine or Yours」が前週2位からダウンした。5月2日の配信リリースとともにオンエアを集め、チャートイン3週目を迎えた今週も調査対象の87.1%のステーションと広い範囲でオンエアを獲得。また、前週とほぼ同等かつ星野 源「Star」に次いで多数のリクエストオンエアが確認されるなど、引き続きリスナーから広く支持を集めてのTOP3死守となった。


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