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 まだまだ酷暑が続くも暦上は秋へと突入した今週のチャートでは、夏ソングが総じて順位を下げるなか、毎年お馴染みの“セプテンバーソング”が勢揃いした。

 関連曲で最上位にチャートインしたのは、同率でRADWIMPS「セプテンバーさん」と竹内 まりや「September」。実に13位へと急浮上しての今季再登場となった。

 そして洋楽と言えばこの曲、アース・ウィンド&ファイアー「セプテンバー」は26位に登場。続いてクレイジーケンバンド「せぷてんばぁ」が29位に、一風堂「すみれSeptember Love」が40位に入った。

 一方、RADWIMPSのカバーであるAimer(エメ)「セプテンバーさん」も111位にチャートイン。この他、teto「9月になること」(119位)、ジェイピー・クーパー「セプテンバー・ソング」(119位)、そして同じくカバーのSHAZNA「すみれSeptember Love」(143位)は、系列番組でのオンエアも順位に影響を及ぼした。

 なお、159位にチャートインしたグリーン・デイ「ウェイク・ミー・アップ・ホウェン・セプテンバー・エンズ」は、オンエアの4割以上がリクエストによるものだった。そのリクエスト数はアース・ウィンド&ファイアーと肩を並べる数であり、洋楽ファンには負けじと定番の9月ソングのようだ。

 夏の終わりを告げる切ない晩夏ソングから一転、どの曲も秋を爽やかに歌い上げる“セプテンバーソング”。しかしながら、実際の気候はまだまだ蒸し暑く酷暑が続いており、その傾向は来年以降も続くものと見られる。昨今の気候変動に伴い、そろそろリアルな秋の曲“オクトーバーソング”が必要になってくるのかも。


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 2025年9月10日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年9月1日~9月7日 プランテック調べ)では、山下 達郎「オノマトペISLAND」が1位を獲得した。

 Netflixシリーズ『ポケモンコンシェルジュ』新エピソード主題歌で、11月5日にCDリリースされるダブルA面シングル『オノマトペISLAND/MOVE ON』からの同曲。9月4日の配信リリースに先がけて、8月24日放送のJFN系列冠番組『山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック』での初オンエア、そして翌25日からのラジオ全面解禁を経て各局が先行オンエアを開始すると、前週8/25~8/31チャートで5位に初登場。チャートイン2週目および配信リリースを迎えた今週、さらにオンエアは361%増となり首位へと上り詰めた。

 様々な番組へと波及していった結果、今週は調査対象となる全ての局でオンエアを獲得している。その総数は下位の1.6倍以上と、圧倒的な大量オンエアによる圧勝だ。また、リクエストオンエア数も上位10曲中でダントツの最多であり、文句ナシに今週最も注目された楽曲となった。

 2位はME:I「THIS IS ME:I」が前週146位から急浮上した。【PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS】発の11人組ガールズグループが、9月3日にリリースした1stアルバム『WHO I AM』からリード曲となる同曲。7月28日の先行配信とともに開始されたオンエアは、一定数を維持しながらもチャート圏内に届かずのなか、前週8/25~8/31チャートで初登場。そしてアルバムリリースを迎えた今週、前週比20倍近くにオンエア数を急伸させた。

 調査対象の67.7%となるステーションにて、帯放送の定期コーナー/番組など限定的な時間帯でオンエアを積み上げていったかっこうながら、中には純粋なリクエストによるオンエアと思われるものも確認されている。ファンダムのサポート踏まえ、より広範囲でのオンエア獲得により更なる波及が期待できそうだ。

 3位はILLIT「時よ止まれ」が初登場した。韓国のサバイバル番組『R U Next?』発の5人組ガールグループによる、日本1stシングルの同曲。9月1日の配信リリースにあわせてFM局を中心に開始されたオンエアは、日ごとに伸長していき調査対象の74.2%となるステーションでの獲得に至った。

 こちらも帯放送枠ほか決まった番組を中心に積み上げられた大量オンエアながら、同じく純粋なリクエストによるオンエアも見受けられる点、そしてFM局に限れば、広く調査対象の9割以上のステーションでオンエアを獲得している点は特筆すべきだろう。オンエア数はわずか2回の僅差で2位曲に届かずだったが、同曲の方がより広く楽曲訴求したことと推測される。


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 8月最終週となった今週のラジオ・オンエア・チャートでは、夏(晩夏)ソングが今季最後(?)の勢いを見せるなか、婚約を電撃発表したテイラー・スウィフトの関連曲が4曲チャートインした。

 以前から交際を公にしているNFLスター選手 トラヴィス・ケルシーとの婚約が発表されると、8月27日にはテイラー・スウィフト関連曲のオンエアが106.3%増加。そのまま調査期間中に勢いを保つと、最も相応しい曲「ラヴ・ストーリー」が53位まで上昇した。

 この他、ラジオでもお馴染みの「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」は60位へ、「クルーエル・サマー」は88位へ、そして「オーガスト」は126位へとそれぞれ圏外から急浮上した。

 また、ほぼ同じタイミングで長男プリンスの婚約発表があったマイケル・ジャクソンからも、「ロック・ウィズ・ユー」(146位)、「ヒューマン・ネイチャー」(193位)が圏内に浮上した。

 ちなみに冒頭で触れた夏ソングは、フジファブリック「若者のすべて」(31位→8位)、山下 達郎「さよなら夏の日」(-位→8位)とTOP10内に2曲入りつつ、ZONE「secret base~君がくれたもの~」(103位→11位)、森山 直太朗「夏の終わり」(64位→18位)、井上 陽水&安全地帯「夏の終りのハーモニー」(124位→20位)などが最期の躍進。一方、AMで(なぜか)多数リクエストを集まった研 ナオコ「夏をあきらめて」(170位)といった曲の初登場もみられた。

 9月に入る次週、暦上では秋ながら記録的な夏さはまだまだ続く。各番組の選曲はどうなるのか…。


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 2025年9月3日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年8月25日~8月31日 プランテック調べ)では、ブランデー戦記「赤いワインに涙が・・・」が1位を獲得した。

 大阪発3ピースバンドが8月1日に配信リリースした同曲は、全国多数のFM/AM局で8月度のパワープレイに選出されており、今週も大量オンエアをキープ。関東エリアを中心にオンエア数自体は減少傾向にあるものの、地方エリアを主体に調査対象の61.3%となるステーションでオンエアを獲得し、ついに首位へと上り詰めた。

 パワープレイ選出局が大きく貢献する大量オンエアながら、引き続きリクエストオンエアも多数確認されている点、そしてYouTube上のMVでは今週も“ラジオで知って訪れたユーザー”による新規コメントが増えている点も特筆すべきだろう。長期的な大量オンエアにより、楽曲のみならずアーティスト自身の認知度/ファン層を広げたことが如実に表れている。次作の動向に期待したい。

 2位はBE:FIRST「Secret Garden」が初登場した。所属するBMSG主催のオーディション【THE LAST PIECE】課題曲としても話題の同曲。8月25日の配信リリース当日よりFMを中心に広くオンエアされていった結果、調査対象の67.7%のステーションへと波及。僅差で首位を追いかけ上位発進を飾った。

 帯放送の番組/コーナーなど、限定的な時間帯を中心に積み上げていった大量オンエアながら、リクエストオンエアを広範囲におよび獲得している点はさすが。ファンダムによるサポートもオンエア数に大きく影響したことがうかがえる。

 3位はSnow Man「カリスマックス」が初登場した。同じく8月25日に配信リリースされた同曲は、リリースと共に多数オンエアが開始され、週を通じて調査対象の54.8%となるステーションでのオンエア獲得に至った。

 上位のBE:FIRSTに比べ総体的なオンエア獲得範囲は狭いものの、比較的リスナー年齢層の広いAM局だけに絞ってみたところ、調査対象の4.8%のステーションでの獲得であるBE:FIRSTに対し、Snow Manは55.6%と広範囲に及んでいる。それぞれのファン層に比例してのものか否かは分からないが、同じボーイズグループでもFM/AMでのオンエア比率が大きく異なる結果となった。


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 お盆そして社会人たちの夏休みが終わり晩夏へと向かい始めた今週は、夏の終わりを惜しむ郷愁ソングのオンエアが挙って伸長。後退する夏ソングに代わりチャートを駆け上がった。

 まさにその代名詞と言えるフジファブリック「若者のすべて」(85位→31位)は今週急伸し、夏ソング全般における最高位へと浮上。“suis from ヨルシカ”によるカバーバージョンも圏外ながら多数オンエアを獲得し、名曲に相応しい高い注目度となった。

 次に着けたのは稲垣 潤一「夏のクラクション」で、こちらは圏外から36位へと急浮上。今季初登場を飾った。意外(!?)にもリクエストオンエアは関連曲のなかで圧倒的に最多であったことも加筆しておこう。

 これに続くDAOKO × 米津 玄師「打上花火」(71位→40位)は、早くも6月にTOP200圏内に再登場してからここまで断続的にチャートイン/順位のアップダウンを繰り返しつつ、今週再びオンエアが伸長した。夏の期間、関連曲では最も長く楽しめる楽曲のようだ。

 また、晩夏の定番ソングとして長年愛されている、井上 陽水「少年時代」(77位→44位)、森山 直太朗「夏の終わり」(139位→64位、井上 陽水&安全地帯「夏の終りのハーモニー」(-位→124位)と、夏の終わりをストレートに歌った楽曲がその後を追いかけつつ、CHEMISTRY「Point of No Return」(145位)、家入 レオ「君がくれた夏」(145位)、class「夏の日の1993」(191位)が圏外から浮上した。

 上述曲は見事に全て郷愁を誘う曲だ。夏が去るのは寂しいものの、日本の数ある晩夏ソングがその儚い瞬間をも楽しませてくれている。

 ちなみに“あの夏”を思い出し歌った洋楽、クリス・レア「オン・ザ・ビーチ」(165位)も圏外から浮上。同アーティストは、多作ではないものの夏と冬に各々シーズナルヒット曲を持つ点で稲垣 潤一と共通する。そう言えばサザンオールスターズ、山下 達郎、松任谷 由実などなど、日本で長年にわたり第一線で活躍するには夏と冬を制す必要があるのかもしれない…。


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 2025年8月27日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年8月18日~8月24日 プランテック調べ)では、Mrs.GREEN APPLE「夏の影」が1位を獲得した。

 “キリン 午後の紅茶”TVCMソングとしても7月初旬より放映中の同曲。8月11日のデジタルリリースにあわせて関東FMを中心にラジオオンエアが開始されると、日に日に波及していき前週チャートで6位に初登場。今週に入ると発売2週目ながらオンエアは更に急伸し、下位と圧倒的な差をつける大量オンエアを獲得しての首位浮上となった。

 定期コーナ/番組などの帯放送枠で積み上げたオンエアを基盤としつつ、調査対象の96.8%となるステーション(FMでは全局)と今週最も広範囲でのオンエア獲得はさすが。リクエストオンエア数も、首位はOfficial髭男dism「らしさ」(5位→6位)に僅差で譲るも2番目に多く、文句なしで今週最も注目された曲と言えるだろう。今年2番目に多い週間オンエア数での圧勝だ。

 2位はブランデー戦記「赤いワインに涙が・・・」が前週3位から浮上した。大阪発の3ピースバンドによる全国多数局で月間パワープレイ獲得中の同曲。そのパワープレイ選出局を中心に調査対象の61.3%のステーションでのオンエアと、前週より若干範囲を狭めたものの8%のオンエア増をみせた。

 引き続きFM802、Kiss FM、東海ラジオ、FM FUKUOKA、AIR-G'が全体の6割以上を占める局地的な大量オンエアながら、相変わらず安定多数のリクエストオンエアを獲得している。また、同曲をラジオで耳にしてYouTubeのMVへ流れるリスナーが今週も増え続けている点も特筆すべきだろう。より広範囲でのオンエア獲得により更なる楽曲波及が見込まれるなか、パワープレイ最終週となる次週の動向に注目だ。

 3位はMAZZEL「DANGER」が初登場した。TV情報番組『DayDay.』の8月エンディングテーマとして1日より放映中の同曲は、ラジオでも18日の配信リリースに先駆け、16日、17日放送の自身がパーソナリティを務める番組にて先行解禁。リリース当日からは多数番組・局で大量オンエアを獲得し、TOP3発進を飾った。

 こちらも定期コーナ/番組などの帯放送枠でのオンエアを基盤としつつ、調査対象の80.6%のステーションと広い範囲でのオンエア獲得に至っている。また、複数ステーションにわたって多数リクストオンエアが確認されるなど、ファンダムの力も影響しつつ、その人気ぶりをうかがわせる結果となった。


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 お盆週を迎えた今週、帰省の行き返りの車中でラジオを聴いたリスナーも多かったことだろう。各番組も故郷を懐かしみ、そして夏休みの終わりを惜しむような選曲に熱心だったためチャートにも色濃く現れた。

 お盆もしくは盆踊り関連ですっかり定着したボン・ジョヴィからは、「リビン・オン・ア・プレイヤー」(60位)と「イッツ・マイ・ライフ」(190位)の2曲がチャートイン。サザンオールスターズ「盆ギリ恋歌」(103位)は今季初登場した。

 また、帰省者や夏季休暇を取った方には週後半になるに連れより切なく聞こえたであろう、ケツメイシ「夏の思い出」(52位)、久石 譲「Summer」(66位)、井上 陽水「少年時代」(77位)、ZONE「secret base~君がくれたもの~」(103位)、森山 直太朗「夏の終わり」(139位)もTOP200圏内へ浮上。

 さらにTHE JAYWALK「何も言えなくて…夏」(153位)は、なぜかAM局でオンエアを集め(FMでのオンエアは僅か2回)数年ぶりにチャートに登場した。

 そして、洋楽からも定番のブライアン・アダムス「想い出のサマー」(121位)、ベンEキング「スタンド・バイ・ミー」(121位)が再登場し夏休み感を演出した。

 なお、この他、8月12日に日航ジャンボ機の墜落事故から40年を迎えたことで、同事故で亡くなられた坂本 九さんの「上を向いて歩こう」(139位)と「見上げてごらん夜の星を」(153位)の名曲2曲がチャートイン。15日には終戦80年を迎え、ジョン・レノン「イマジン」(77位)のオンエアも急伸した。


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 2025年8月20日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年8月11日~8月17日 プランテック調べ)では、FUNKY MONKEY BΛBY'S「Come back home」が1位を獲得した。

 7月期ドラマ『こんばんは、朝山家です。』主題歌となる同曲は、同27日の配信リリースを前に、6日のドラマ放送開始を経てラジオでも22日より先行オンエア解禁。その後、週毎にオンエアは増えていき前週8/4~8/10チャートで83位に初登場すると、今週いっきに加熱し首位へと上り詰めた。

 帯放送の番組/コーナーなど定期枠を中心にオンエアを積み上げていった結果、今週最も広範囲となる調査対象の87.1%のステーションでのオンエア獲得に至っている。好調なリクエストオンエアも踏まえ、シングルリリース週を迎える次週の動向にも注目したい。

 2位はNumber_i「未確認領域」が初登場した。9月にリリースを控える2ndフルアルバム『No.II』からの先行配信シングルとなる同曲。こちらも8月11日の配信リリースを前に同5日よりラジオ先行解禁され、TOKYO FM、ZIP-FMなどで複数オンエアを獲得。今週月曜からはいっきにオンエアが拡大し上位へと急浮上した。

 同じく定期放送枠の番組/コーナーを中心に調査対象の67.7%と、今週のTOP10において2番目に挟範囲でのオンエア獲得ながら、リクエストオンエアを全国範囲で獲得している点はさすがだ。セールスも好調のようだ。

 3位はブランデー戦記「赤いワインに涙が・・・」が前週2位からダウンした。多数局で今月の月間パワープレイに選出されていることから、引き続き大量オンエアをキープしている同曲。FM802、Kiss FM、東海ラジオ、FM FUKUOKAでのオンエア数が総数の5割以上を占める局地的な大量オンエアではあるものの、調査対象局の74.2%と広い範囲での獲得も堅持している。

 また、上述の前者2局では安定したリクエストオンエアを獲得している点、そしてYouTube上のMVおよびオフィシャルオーディオ動画では“ラジオで知った”旨のコメントが散見されている点を特筆すべきだろう。大量オンエアによる訴求効果がしっかり表れているようだ。更なる波及を期待したい。


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 全国各地で観測史上最高となる気温を記録する猛暑に見舞われた今週、ラジオでは引き続き夏ソングのオンエアが好調となるなか、その選曲にも幅が出始め、多彩な楽曲がチャートを彩った。

 花火・お祭り・夏休み…などを歌った恒例の名曲たちに混じり、今週のチャート上にはは特に洋楽の夏ソングが多数浮上。再び上がってきたビッグ・マウンテン「ベイビー・アイ・ラブ・ユア・ウェイ」(83位)やワム!「クラブ・トロピカーナ」(120位)、そして今季初登場のボブ・マーリィ&ザ・ウェイラーズ「ワン・ラブ(ピープル・ゲット・レディ)」(198位)あたりは、洋楽ファンならば“これを聴かずして”の定番夏ソングだろう。

 また、“定番”とするには比較的馴染みの薄いテイラー・スウィフト「オーガスト」(137位)は、複数の系列番組でオンエアが重なってのチャートイン。曲名だけに限らず、涼をとれる楽曲自体もこの時期にピッタリだ。

 他にも、日中の番組でオンエアが多かったGO-GO'S「バケーション」(198位)は今後も伸びそう。バリー・マニロウ「コパカバーナ」(198位)は昨今テレビCMソングとしても良く耳にするため、選曲を促された番組が多かったのだろう。

 引き続き夏本番、そしてお盆週を迎える次週は更に多彩な夏の名曲たちが顔を並べることと思われる。


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 2025年8月13日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年8月4日~8月10日 プランテック調べ)では、back number「幕が上がる」が1位を獲得した。

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』主題歌に書き下ろされた同曲は、7月31日の配信リリースとともにオンエアが開始されるとリクエストを集めながらFM/AM問わず伸長していき前週56位に初登場。今週月曜から一気に急伸し、調査対象の87.1%のステーション、前週比1104%増となるオンエア獲得で首位へと上り詰めた。

 帯放送の番組/コーナーなどの定期オンエア枠でまとまった数を積み上げての大量オンエアだが、今週、藤井 風「Love Like This」(15位→4位)に次いで多数のリクエストオンエアを獲得している事からも、さすがの注目度であったことがうかがえる。

 2位はブランデー戦記「赤いワインに涙が・・・」が前週8位から浮上した。大阪発の3ピースバンドによる8月1日配信リリースの同曲は、BAYFM、FM NACK5、FM802、Kiss FM、α-STATION、e-radio、FM FUKUOKA、AIR-G'、Date fm、FM-NIIGATA、東海ラジオ、関西AMラジオによる“Monthly A-Music”など、多数局で今月の月間パワープレイを獲得。前週比206%のオンエア増となった。

 パワープレイ選出局のみならず、調査対象の77.4%のステーションと広い範囲でオンエアを獲得しつつ、猛プッシュのKiss FMでは既に多くのリクエストが集まっていることも特筆すべきだろう。今月いっぱい続く大量オンエアにより、楽曲がどこまで波及していくか注目したい。

 3位はKing & Prince「What We Got ~奇跡はきみと~」が圏外から浮上した。ミッキーマウスの新オフィシャルテーマソングとなる同曲は、5月23日の配信リリース時にオンエアが開始されると5/26~6/1チャートで56位に初登場。2週続けてTOP200圏内をキープするもその後圏外へとダウンしつつ、ダブルAサイドシングルとしてのCDリリース日を迎えた今週、再び大きくオンエアが伸長。9週ぶりの再登場となった。

 定期オンエア枠を中心に調査対象局の67.7%と、上位5曲中もっとも挟範囲でのオンエア獲得ながら、リクエストオンエアを全国範囲で獲得している点はさすが。セールスも絶好調のようだ。


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 夏休みシーズン2週目、いよいよ8月に差し掛かった今週のチャートでは、これまで興隆していた夏ソングのオンエアが落ち着く一方、本格的なシーズン到来となった“花火”ソングが乱れ咲いた。

 30位へ浮上したのはDAOKO × 米津玄師「打上花火」(39位→30位)。2017年リリース以降、恒例ソングの仲間入りした同曲だが、リクエストが関連曲で最も多かったことも最上位に位置した要因だ。

 これに続くaiko「花火」(39位→41位)は、こちらも1999年リリース以降、恒例の一曲。リクエストも多いのは言うまでもないだろう。前週は上述の「打上花火」と同順で僅かに伸び悩むかっこうとなったが、次週以降さらに伸長する可能性も大きい。洋楽で唯一チャートインしたケイティ・ペリー「ファイヤーワーク」(87位→123位)も同じくだ。

 前週比で最も伸びたのはDREAMS COME TRUE「あの夏の花火」(153位→50位)。1992年リリースのアルバム収録曲であり、チャートイン曲の中では最も長く愛されている花火ソングだ。続く2008年リリースのMr.Children「HANABI」(78位→83位)も定番曲でリクエストが多く、前週から順位こそ下げたもののオンエア数はほぼ横這いとなった。

 なお、夏ソングが軒並みオンエア数を減らすなか、Mrs.GREEN APPLE「青と夏」(47位→27位)とPRINCESS PRINCESS「世界でいちばん熱い夏」(48位→35位)は逆に伸長が目立った。人気絶頂の前者は元より、後者のオンエアが伸びた理由も説明不要だろう。次週も色んな形で“いちばん熱い夏”を耳にしそうだ。


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 2025年8月6日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年7月28日~8月3日 プランテック調べ)では、ENHYPEN「Shine On Me」が1位を獲得した。

 日本4thシングル『宵 -YOI-』からのリード曲となる同曲は、7月4日の先行配信を経て同7日よりオンエアが開始されるもチャートインならず。その後オンエアが確認されていなかったなか、今週29日にシングルリリースを迎えたことで急伸し初登場首位を飾った。

 調査対象の41.9%のステーションにおいて、帯放送のコーナー/番組での定期枠でまとまった数を積み上げる局地的な大量オンエアのなか、唯一のオンエアを獲得したMBSラジオではリクエストによるものと、ファンダムによるサポートも確認されている。より広範囲でのオンエアを獲得することで更なる訴求効果が見込めそうだ。

 2位はONE OR EIGHT「365」が前週4位から浮上した。日本人8人組ボーイズグループが6月18日に配信リリースした同曲。6/16~6/22チャートで125位に初登場以降オンエアを伸ばし、月間パワープレイに複数局で選出された7月初週には1位を獲得。その後も大量オンエアをキープしつつ、オンエア数こそ減じたものの再浮上したかっこうだ。

 一時は調査対象の7割近いステーションで確認されたオンエアだが、現在は41.9%と挟範囲での獲得に落ち着いている。こちらも次作以降、より広範囲でのオンエアによるリクエスト獲得にも期待したいところだ。

 3位はHANA「Blue Jeans」が前週7位から浮上した。オーディション番組『No No Girls』発の7人組ガールズグループによる同2ndシングル。7月14日の配信リリースとともに開始されたオンエアは日に日に伸長していき、同週7/14~7/20チャートで11位に初登場。パワープレイ未選出ながら、その後も大量オンエアをキープし3週目にしてTOP3入りを果たした。

 リリース以降、積極的なゲスト/コメント出演を続けるなか、ここに来てオンエア波及が見られ、今週最高値となる調査対象の90.3%のステーションでの獲得に至っている。さらにはリクエストオンエアも最多で、オンエア数こそ上位2曲に譲ったものの今週最も注目された楽曲であったことは特筆すべきだろう。その人気ぶりがオンエアにも表れている。


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