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 ハロウィンウィークを迎えた今週のチャートでは、毎年恒例のハロウィンソングが挙って伸長。お馴染みのマイケル・ジャクソン「スリラー」が最上位となる15位まで浮上した。

 これに続いたのはレイ・パーカーJr.「ゴーストバスターズ」(121位→27位)で、きゃりーぱみゅぱみゅ「Crazy Party Night~ぱんぷきんの逆襲~」(190位→36位)を上回った。例年は同2曲は逆の順位なのだが、「Crazy Party Night~」がリリースされた2015年以来、初めての逆転劇となった。

 続くレディー・ガガ「ザ・デッド・ダンス」(72位→60位)のオンエア再伸はハロウィン効果もあったことだろう。

 この他、定番ソング勢からはSEKAI NO OWARI「炎と森のカーニバル」(71位)、AKB48「ハロウィン・ナイト」(101位)、シチズンズ・オブ・ハロウィン「ハロウィーン・タウンへようこそ」(101位)、嵐「Monster」(101位)、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA「HALLOWEEN PARTY」(135位)、マイ・ケミカル・ロマンス「ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード」(153位)が圏外からジャンプアップした。

 KUROMI「ハピハロ!!」(48位→74位)、テーム・インパラ「ドラキュラ」(164位→93位)といった新曲勢もTOP200圏内入りしているが、定番ソング入りするかどうか来年の同時期チャートで要確認だ。

 邦楽ハロウィンソングのオンエアが総じて寂しかったのは、渋谷をはじめ“ハロウィン自粛”の影響なのか。もしくは長年の実績から「スリラー」と「ゴーストバスターズ」のインパクトが上回ってきたのか。いずれにせよ、一年におけるお祭り事のひとつとして今後も末永く、お行儀良くハロウィンを楽しむべく、各局・番組による盛り上げ(選曲)に期待したい。


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 2025年11月5日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年10月27日~11月2日 プランテック調べ)では、離婚伝説「ファーストキス」が1位を獲得した。

 “Honda VEZEL e:HEV RS”テレビCMソングとしても放映中の同曲は、10月24日配信リリースとともにオンエアが開始され前週チャートにて190位に初登場。今週に入ると一気にオンエアは加熱し、調査対象の87.1%となるステーション、FMでは全局でのオンエアを獲得し首位へと急浮上した。

 ウィークデー帯放送のコーナー/番組などの定期枠を基盤にした大量オンエアながら、多様な番組でリクエストオンエアが確認されていることからラジオリスナーに安定したファン層を築いていることがうかがえる。次週以降の更なるオンエア波及に期待したい。

 2位はBE:FIRST「I Want You Back」が初登場した。10月29日リリースのベストアルバム『BE:ST』からリードトラックとなる同曲。27日の配信リリースと同時に開始されたオンエアは、一週間を通じて調査対象の83.9%となるステーションへと波及。ジャクソン・ファイブのカバーという話題性も相まって、広くオンエアを獲得しての上位発進となった。

 リリース週とあり積極的なゲスト/コメント出演が確認されつつ、上位10曲中では2番目に多いリクエストオンエア数もさすがだ。同収録の「Stare In Wonder」(61位→57位)もオンエア伸長が見られた。

 3位はTOMORROW X TOGETHER「Where Do You Go?」が初登場した。10月22日リリースの日本3rdアルバム『Starkissed』に収録された同曲。前週チャートで上位入りしていた「Can't Stop」(2位→78位)に代わり、今週はアルバムから同じく大橋ちっぽけが共作詞で参加したこちらがオンエアを伸ばしたかっこうだ。

 帯放送枠で積み上げられた大量オンエアは、調査対象の61.3%となるステーションでの獲得で、AMでは唯一、東海ラジオのみとなった。次週以降は範囲を広げリクエストオンエアの獲得にも期待したい。


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 “奇跡の再結成ツアー”と称され大きな話題となっている英ロックバンド、オアシスによる16年ぶりの来日公演が10月25、26日に行われた。各メディアでその熱狂ぶりが伝えられたが、ラジオ各局・番組も開催前から盛り上がりを見せ、関連楽曲のオンエアが加熱。今週のチャートでは計13曲がTOP200圏内に入る事態となった。

 同ツアー【oasis Live '25】がイギリスを皮切りにスタートしたのが現地時間7月4日。その翌週7/7~7/13チャートでは7曲がチャートインしており、早くからこのツアーに期待と注目が集まっていたことがわかる。

 その後オンエアは落ち着きを見せるも、9月後半から再び伸長し複数曲がチャートインし始めると、ついに来日公演を迎えた今週、その注目度が頂点に達したかっこうだ。

 最上位となった「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」は、調査対象の80.6%となるステーション(FMでは95.5%)でオンエアを獲得し18位へと浮上。多くの番組が同曲を選曲した。

 これに「ワンダーウォール」(29位)、「ホワットエバー」(32位)、「ロール・ウィズ・イット」(38位)、「リヴ・フォーエヴァー」(57位)、「ロックン・ロール・スター」(72位)、「モーニング・グローリー」(82位)、「シャンパン・スーパーノバ」(95位)、「スタンド・バイ・ミー」(121位)、「アクイース」(150位)、「ハロー」(150位)、「スーパーソニック」(164位)、「ライラ」(190位)が続いた。

 上述曲のうち来日公演のセットリストに唯一入らなかった日本での人気曲「ライラ」がチャートインしたのはユニークだ。また、TOP200圏外ながらその他、多数の関連曲がオンエアされたことは言うに及ばずだろう。今週のラジオオンエア状況からもその熱狂ぶりがひしひしと伝わってくる。


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 2025年10月29日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年10月20日~10月26日 プランテック調べ)では、あいみょん「ビーナスベルト」が1位を獲得した。

 10月22日リリースの18thシングルとなる同曲は、先行して17日にラジオ解禁されると地元・関西エリアのステーションを中心にオンエアが広がり、前週チャートで74位に初登場。今週に入るとリリース週ともあり大きく急伸し、前週比1514%のオンエア増、そして調査対象となる全てのステーションでのオンエア獲得に至った。

 前週の解禁直後から確認され始めたリクエストオンエアは日に日に増していき、今週はダントツの最多数となった。加えて、まとまったオンエア数を確保できる帯放送のコーナー/番組枠のみならず、全国様々な番組でオンエアを獲得していることからも、文句ナシに今週最も注目された楽曲であったことがうかがえる。セールスも順調のようだ。

 2位はTOMORROW X TOGETHER「Can't Stop」が初登場した。10月22日リリースの日本3rdアルバム『Starkissed』より、大橋ちっぽけが共作詞で参加した日本オリジナル新曲の同曲。20日の配信リリースとともに開始されたオンエアは日を追うごとに積み上がり、週を通じて64.5%のステーションでの獲得となった。

 帯放送のコーナー/番組枠を中心とするオンエア獲得ながら、全国広い範囲の番組でリクエストオンエアが確認されている点は特筆すべきだろう。ファンダムの影響力がうかがえる。

 3位はCLASS SEVEN「miss you」がTOP3入りした。TOBE所属の日本の7人組が10月20日にリリースした1stシングルからの同表題曲。7月4日よりラジオ先行解禁されると、配信リリースを迎えた翌週7/7~7/13チャートで96位に初登場。その後オンエアは落ち着き9月下旬から再び少しずつ確認され始めていたなか、今週、シングルリリース週を迎えオンエアが急増したかっこうだ。

 主に帯放送のコーナー/番組での定期枠にて積み上げられたオンエアは、調査対象の38.7%となるステーションと局地的な範囲での獲得だ。また、ほぼcross fmのみのオンエア数にて、往年のボーイズグループ的バラードのカップリング曲「White Love」も30位に初登場している。こちらはこれからの季節にラジオ映えしそうなため他局へのオンエア波及に期待したいところだ。


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 伝説的なオジー・オズボーン氏の死去が記憶に新しいなか、今週、ヘヴィメタル/ハードロック界からまた一人、レジェンドがこの世を去った。キッスの創設メンバーでありギタリストのエース・フレーリー氏が現地時間10月16日に亡くなった。

 訃報が伝えられた17日金曜日の早朝より、さっそく多くの番組が同氏を追悼。生放送の情報番組が限られる週末の3日間のみながら、キッスの週間オンエア数は前週から780%増へと急加熱した。

 唯一、代表曲「ラビン・ユー・ベイビー」が180位にチャートインしたものの、TOP200圏外でも多数楽曲がオンエアを伸ばした。同じく代表曲である「ロックン・ロール・オール・ナイト」や「デトロイト・ロック・シティ」が多数オンエアを集めるなか、「ラビン~」に続いてオンエアが多かったのは同氏がボーカルを務めた「ショック・ミー」だった。

 各番組は上述した他にも様々な選曲で哀悼し、中にはエース・フレーリー名義のソロアルバムから「リップ・イット・アウト」をオンエアする番組も確認された。週明けの生番組を中心に追悼オンエアは続いている。


 2025年10月22日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年10月13日~10月19日 プランテック調べ)では、BUMP OF CHICKEN「I」が1位を獲得した。

 TVアニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』エンディングテーマに書き下ろされた同曲。10月15日のデジタルリリースと同時、日付が変わった前日の深夜番組より各番組・局でいっせいにオンエアが開始されると、一週間を通じ調査対象の96.8%となる広範囲ステーションへと波及。東名阪および北海道エリアを制し、今週最も広く注目されての首位初登場となった。

 まとまったオンエア数の確保が可能な帯放送のコーナー/番組枠に頼ることなく、全国様々な番組でオンエアを獲得している点は特筆すべきだろう。FM全局でのオンエア獲得もあわせ、その注目度の高さがわかる。丁寧なプロモーションで広くリスナーに届けたことが奏功し、セールスも好調の様子だ。

 2位はカラノア「番」が初登場した。今年9月にメジャーデビューした新世代3ピースロックバンドによる、TVアニメ『ガチアクタ』第2クールエンディング主題歌の同曲。10月13日のデジタルリリースとともに開始されたオンエアは、帯放送のコーナー/番組といった定期枠を中心に積み上げられ、結果、調査対象の35.5%となるステーションでの獲得に。局地的な大量オンエアでの上位発進となった。

 現状、AMステーションでのオンエアが1回も確認されていない等、特定局での挟範囲なオンエアながら、複数番組へのコメント出演など積極的な露出も見られる。早くもバンド初のアニメタイアップ曲で、12月にはフィジカルリリースが予定されているが、注目度が高まりオンエアも広範囲へと波及していくか注目したい。

 3位はマカロニえんぴつ「化け物」が前週ポジションを死守した。映画『火喰鳥を、喰う』主題歌とこちらもタイアップシングルとなる同曲は、10月3日のデジタルリリースに先がけラジオ先行でオンエア解禁されると前々週チャートに初登場。今週3週目を迎えつつ、オンエア数およびその獲得ステーション数は減じたものの、引き続き大量オンエアをキープした。

 今回の新曲では九州地区で大量オンエアを獲得している反面、関東エリアでのオンエアが少ない傾向にあるのが気になるところ。固定オンエア枠以外の番組でもリクエストオンエアが確認されていることから、様々な番組へオンエアを広げられる可能性はありそうだ。


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 今週のオンエアチャートでは、テイラー・スウィフトのニューアルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』より5曲が同時チャートインを果たした。

 最新MVが公開された「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」は先述の通り今週の総合2位へと急浮上。その他の収録曲から「ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール (feat. サブリナ・カーペンター)」(20位)、「ウッド」(110位)、「オパライト」(117位)、「ファザー・フィギュア」(132位)がそれぞれ圏外より浮上した。

 これらチャートイン曲はほぼFMステーションの4割以上でのオンエア獲得に至っており、さらには、TOP200圏内に入らずとも全収録曲が今週のどこかの番組でオンエアを獲得していることから、広くアルバムが紹介されたことと推測される。世間の“洋楽離れ”を忘れさせる程の注目度の高さだ。12月の日本盤発売までしばらくオンエアは続くだろう。


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 2025年10月15日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年10月6日~10月12日 プランテック調べ)では、Mrs.GREEN APPLE「GOOD DAY」が1位を獲得した。

 TVCM『キリングッドエール』のテーマソングとして書き下ろされ、今週から同CMが放映開始されている同曲。前週に下位と優にダブルスコアを超えるオンエア数で圧勝したばかりだが、今週はその前週から更に8%のオンエア増での2連覇。前週記録した“今年度2位の最多週間オンエア数”も自ら塗り替えたかっこうだ。

 オンエアは、定期コーナー/番組といった帯放送枠でまとまった数を確保しつつ多数番組で積み上げており、その獲得範囲も前週から拡大。今週は調査対象の全ステーションでオンエアされた。まさに彼らの勢いが反映した圧巻の注目度となった。

 2位はテイラー・スウィフト「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が前週62位から浮上した。アメリカでは10月3日にリリースされ史上最高の売り上げを記録したという、ニューアルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』からの同曲。その全米での盛り上がりに比例し、2週目を迎えた今週、オンエアは急激に加熱し前週比926%増となった。

 調査対象の77.4%、FMでは全ステーションでオンエアを獲得している点からも、その注目度の高さがうかがえる。オンエアはしばらく続きそうだ。

 3位はマカロニえんぴつ「化け物」が前週72位から急浮上した。映画『火喰鳥を、喰う』主題歌として書き下ろされ、10月3日にデジタルシングルとしてリリースされた同曲。リリースに先がけ1日放送の『ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-』(FM802)にてフル解禁されると、翌日からは他番組でも先行オンエアがスタート。そのままFMを中心に広がり前週チャートで初登場した。

 こちらも今週初頭からオンエアは急加熱していき、前週比で876%増加。調査対象の74.2%のステーションでのオンエア獲得に至りTOP3入りを果たした。リクストオンエアの多さ、およびその獲得範囲からは、ラジオリスナーに広く愛されていることがうかがえる。


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 今週のラジオ・オンエア・チャートでは、活動終了を発表したSHISHAMOの代表曲「明日も」が突如17位に浮上した。

 来年6月のスタジアム公演をもって活動を終了することが9月27日のライブで発表されると、翌28日(日)、ウィークデーに比べて数が少ない生放送番組にてリクエストを含めたオンエアが急増。さらに週が明けた今週月曜日からは早朝より多くの番組が伝え、週を通じて調査対象の83.9%となるステーションへとオンエアが波及した。

 特筆すべきはFM/AM問わず全国範囲の多くの番組でリクエストオンエアを獲得している点で、その数は週間オンエアチャート総合1位のMrs.GREEN APPLE「GOOD DAY」を上回り最多となった。SHISHAMOというアーティスト、および同曲がいかにラジオリスナーに愛されているかが分かる結果となった。


 一方で、今年は10月6日に迎える十五夜に向け“お月見ソング”のオンエアが伸長した。

 新譜としてリリースタイミングを図った(?)セルフカバー、宮本 浩次「今宵の月のように」(33位→35位)が引き続きオンエア好調だったほか、元曲のエレファント・カシマシ「今宵の月のように」も81位に浮上。

 これに続き、ORIGINAL LOVE「月の裏で会いましょう」(99位)、古内 東子「満月のせいにして」(121位)、Superfly「輝く月のように」(134位)、絢香「三日月」(134位)、B’z「今夜月の見える丘に」(179位)、洋楽からもブルーノ・マーズ「トーキング・トゥ・ザ・ムーン」(134位)が、それぞれ圏外からTOP200圏内へとジャンプアップした。

 新曲勢でもTRACK15「月」(-位→10位)、STARGLOW「Moonchaser」(6位→14位)などが上位入り。日本人がいかに風情を慈しむか分かるオンエアチャートとなった。


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 2025年10月8日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年9月29日~10月5日 プランテック調べ)では、Mrs.GREEN APPLE「GOOD DAY」が1位を獲得した。

 “キリングッドエール”テーマソングとして書き下ろされ、TVCMソングにもなっている同デジタルシングル。9月28日リリースとともに開始されたオンエアは、今週に入ると同時に大きく急伸し一週間を通じて調査対象の93.5%となるステーションへと波及。下位と優にダブルスコアを超える大量オンエアを獲得しての圧勝となった。

 リクエストオンエア数も新曲の中ではダントツの最多で、FM/AM問わず全国様々な番組で獲得している。さすがの注目度だ。今年度2位となる圧倒的な週間オンエア数であることも特筆したい。

 2位はAdo「風と私の物語」が前週13位から浮上した。映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』主題歌で、宮本浩次(作詞作曲)とまふまふ(編曲)との豪華コラボでも話題の同曲。映画公開当日9月26日の配信リリースに大きく先がけ、同9日よりオンエアが開始されると9/8~9/14チャートで121位に初登場。その後順調に上昇し続け、チャートイン4週目を迎えた今週、前週比166%のオンエア増で最高位へと順位を上げた。

 週を追うごとにオンエア範囲を広げいき、今週は74.2%のステーションへと波及。話題性もさることながら、長期にわたるオンエアで上がっていった楽曲認知度に比例し、リクエストオンエア数が伸び続けている点も特筆すべきだろう。次週以降のチャートアクションにも期待したい。

 3位は米津 玄師「IRIS OUT」が前週8位から上昇した。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』タイアップとなるダブルA面シングルからの同曲。前週は宇多田 ヒカルとのコラボ曲で映画エンディングテーマとなる「JANE DOE」(3位→4位)のオンエア数が勝ったものの、今週は主題歌である同曲が前週比19%のオンエア増で上回ったかっこうだ。

 オンエア獲得範囲も前週から10%増の90.3%、FMでは全てのステーションでの獲得となった。豪華コラボのエンディングテーマより“主題歌”が長期的にオンエアを伸ばしているのは、映画の好調ぶりも影響してのことだろう。映画共々ロングヒットが期待できそうだ。


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 今週のチャートでは、“9月ソング”が最後の盛り上がりを見せつつ、秋の訪れを感じさせる楽曲群がTOP200圏内に顔を覗かせ始めた。

 今年も9月通してチャートを賑わした、RADWIMPS「セプテンバーさん」(105位→35位)、グリーン・デイ「ウェイク・ミー・アップ・ホウェン・セプテンバー・エンズ」(-位→35位)、アース・ウィンド&ファイアー「セプテンバー」(68位→55位)が今週再伸。また、竹内 まりや「September」(56位→72位)はランクを落とすも前週からほぼ同等のオンエア数を獲得。原田 知世「September」(-位→128位)は今季初お目見えとなった。

 その一方で、秋の景色が似合う楽曲が挙ってオンエアを伸長させた。

 来日タイミングでもあるが季節的にも選曲を促したであろうノラ・ジョーンズ「ドント・ノー・ホワイ」(-位→55位)、そして夏~初秋にかけて愛されるフジファブリック「若者のすべて」(86位→67位)が再伸。

 さらには、きのこ帝国「金木犀の夜」(175位→94位)、ビッケブランカ「秋の香り」(131位→110位)とラジオチャートらしい楽曲に加え、松田 聖子「風立ちぬ」(114位)、クレイジーケンバンド「秋になっちゃった」(128位)、ELLEGARDEN「The Autumn Song」(146位)といったJ-POPの秋ソング、そして洋楽からもバーブラ・ストライサンド「追憶」(128位)、ギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン(ナチュラリー)」(165位)など秋の似合う穏やかな名曲がそれぞれ圏外からジャンプアップした。

 全国的にようやく暑さが落ち着いてきた次週、さらに風情のあるチャートになりそうだ。


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 2025年10月1日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2025年9月22日~9月28日 プランテック調べ)では、超特急「NINE LIVES」が1位を獲得した。

 9月24日リリースのニューシングル表題曲となる同曲は、22日の先行配信と同時にFMを中心にいっせいに大量オンエアが開始され、週を通じて調査対象の64.5%となるステーションでオンエアを獲得。初登場首位を飾った。

 定期コーナー/番組の帯放送枠など、限定的な時間帯で大量にオンエアを積み上げたなか、『レコメン!』(文化放送)、『Tip Hop』(AIR-G')、『JUMP UP MELODIES』(TOKYO FM)でのゲスト出演はリスナーにインパクトを与えたことだろう。今後は広範囲でのオンエアによる新規ファンおよびリクエストオンエアの獲得に期待したい。

 2位はNikoん「(^。^)//ハイ」が前週ポジションをキープした。多数局での月間パワープレイ選出による大量オンエアを維持しつつ、今週はアルバム『fragile Report』リリース週とあり、64.5%のステーションでのオンエア獲得と前週から範囲を広げている点は特筆すべきだろう。リクエストオンエアも再伸している。

 3位はLeina「One Week」がこちらも同じく前週ポジションを死守した。同じく多数局でのパワープレイにより大量オンエアが続くなか、今週は複数ゲスト出演を果たしている。また、17日リリースのEPよりタイトル曲「Blue age」が185位に初登場。YouTubeのコメント欄では今週もラジオで知ったリスナーによる書き込みが増えており、新規ファンを開拓し続けていることが分かる。

 同率3位には米津 玄師, 宇多田 ヒカル「JANE DOE」が初登場した。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』タイアップとなる9月24日リリースのダブルA面シングルより、同エンディング・テーマとなる同曲。22日の配信リリースと共にFMを中心に開始されたオンエアは、日に日に範囲を広げていった結果、今週最高範囲となる90.3%のステーションへと波及。リクエストオンエアも今週最多数を獲得した。

 一方、ダブルA面シングルから同時TOP10入りを果たした同主題歌、米津 玄師「IRIS OUT」(6位→8位)は、先んじて15日の配信リリースと同時に大量オンエアを開始。前週チャートに初登場している。オンエア数およびその獲得範囲を見ると「JANE DOE」に軍配が上がるが、ラジオフレンドリーなアーティストとの豪華コラボとなる同曲に、より各番組が注目したことは言うまでもないだろう。


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