2019年上半期ラジオ・オンエアチャート、各サービスで“売れた”アーティスト達が上位を占拠

 先週末に発表した2019年度上半期オンエアチャートでは、各々の音楽サービスで良く聴かれたアーティスト達が上位に顔を連ねる結果となった。

 堂々1位はONE OK ROCK「Wasted Nights」で、アルバム『Eye of the Storm』からの一曲だ。世界標準へと進化を遂げた同アルバムのサウンドは随所で話題となり、2月にリリースされるや大ヒット。また、映画『キングダム』主題歌となった同曲は、今も一定数オンエアされる人気曲となっており、現在の音楽シーンで必要な“長く愛される曲”としてラジオでも重宝されている。

 2位の「ハルノヒ」あいみょんは4月リリースのシングルで、『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』主題歌へ書き下ろした曲。2月にはアルバム『瞬間的シックスセンス』をリリースしており、同アルバム曲およびブレイクソングとなった昨年リリースの「マリーゴールド」(23位)ほか、全5曲がTOP200にランクインした。同じく関連曲が上位に顔を揃える各ストリーミングサービスでのランキングと同じ傾向にあるのも興味深い。

 3位の「HAPPY BIRTHDAY」back numberは2月リリースのシングル。ドラマ『初めて恋をした日に読む話』主題歌としても注目を浴びたが、back number自体の根強い人気ぶりが上半期最多となるリクエスト数に表れている。CD、配信、ストリーミング各面で聴かれるバランスの良さにも通じる結果だろう。

 4位は今年ブレイクスルーを果たしたOfficial髭男dismの「Pretender」で、こちらもストリーミングサービスで売れた曲。5位の「Pop Virus」星野源は同タイトルのアルバムが圧倒的なCDセールスを記録した。

 そして6位のEveは、2月リリースのアルバム『おとぎ』に合わせてラジオ露出を強化しゲスト出演も多々見られた。4月にはYouTube公式チャンネルの登録者が100万人を越え、現在は114万人以上。米津玄師:388万人、メンタリスト DaiGo:105万人という数字を見ればこの数字がいかなるものか分かるだろう。

 一方、TOP10外も興味深いラインナップとなっているのがラジオ・オンエアチャートの特徴だ。注目のミニアルバムを発表したTHE CHARM PARK(12位)や、「白日」が今週で連続20週目のチャートインという驚異的な長期オンエアを記録しているKing Gnu(13、14位)を筆頭に、SIRUP(18、55位)、Neighbors Complain(29位)、Mrs.GREEN APPLE(34、56位)、Kitri(46位)、NakamuraEmi(52、155位)、go!go!vanillas(53、145位)、DYGL(54位)など、ネクストブレイクアーティストが目白押しとなっている。今年後半、どのアーティストが頭一つもしくは二つ抜き出てくるか、期待しながら見守りたい。


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