スピッツが1位発進、2位SIRUPはSuchmosに続くか、3位ヒゲダンが“あいみょん”と同傾向に

 今週、2019年5月29日発表のラジオ・オンエアチャート(集計期間:2019年5月20日~5月26日 プランテック調べ)では、スピッツのニューシングル「優しいあの子」が1位を獲得した。同結果は“『優しいあの子』特設サイト”でもいち早く報じられた。

 広瀬すず主演のNHK 連続テレビ小説『なつぞら』主題歌となる同曲。リリースは6月19日とまだ1か月先、かつノンパワープレイながら、5月20日朝の音源解禁とともに大量オンエアを獲得しての首位スタート。FM、AM問わず調査対象32局中31のステーションでオンエアされている点、そして今週2番目に多いリクエスト数を集めた点もさすがだ。長期スパンでのオンエアが予想される。

 2位はSIRUP「Pool」が先週5位から上昇。収録されるニューアルバム『FEEL GOOD』のリリースを次週5月29日に控え、オンエアを伸ばした。大阪出身のシンガーソングライター、KYOtaroによる同プロジェクトだが、同じくアルバム収録曲「Do Well」も先週圏外から81位へ浮上。こちらはHonda“VEZEL TOURING”のCMソングとしても長期オンエア中だ。

 Honda“VEZEL”CMと言えば、2016年にSuchmosの「STAY TUNE」が同タイアップを取ると同時にラジオでも大量オンエアされブレイクに至った。SIRUPも彼らの後を追うのか、次週の「Do Well」のチャートアクションにも注目したい。

 3位はOfficial髭男dism「Pretender」が先週1位からのダウン。しかしながら、リリース翌週にも関わらずオンエア数は相変らず多く、2位との差はわずか。また、特筆すべきはリクエスト数が先週より更に増し、1位のスピッツよりも勝った点だろう。4月8日~14日チャートに登場して以来、オンエア数は上下するもリクエスト数は常に右肩上がりという稀な状態にあり、楽曲そのものがリスナーに愛され、認知度が広がり続けていることが窺える。

 結果、CDセールスを積み上げると同時に、ラジオと親和性の高いストリーミング・サービスでも非常に良く聴かれている様子だ。ラジオのオンエア/リクエスト数とストリーミング・サービス上での反応の関係性においては、昨今のあいみょんと同じ傾向が見られる。Official髭男dismは、本シングルにてブレイクスルーを果たしたと言えるだろう。


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