故オジー・オズボーン関連4曲イン、ヘヴィメタルに市民権もたらした証に

 ヘヴィメタル界を牽引してきた英シンガー、オジー・オズボーン氏が7月22日に亡くなった今週、多くの番組が追悼オンエアを行った結果、関連曲4曲がチャートインする結果となった。

 1970年にブラック・サバスでデビューし、1980年にはソロ活動をスタートさせた同氏。そのソロデビューアルバムからの1stシングル「クレイジー・トレイン」は、訃報が伝えられた23日朝からオンエアが急伸。調査対象の58.1%、FMでは7割以上のステーションでオンエアを獲得し、最上位となる32位にチャートインした。

 更には、ブラック・サバス時代の代表曲「パラノイド」(50位)や、ソロから「ママ,アイム・カミング・ホーム」(134位)、「月に吠える」(172位)がTOP200圏内に登場した。

 多くのパーソナリティが思い思いの選曲で追悼するなか、「グッバイ・トゥ・ロマンス」、「ミスター・クロウリー」、「ミラクル・マン」、「オーディナリー・マン (feat. エルトン・ジョン)」、「アイアン・マン」(ブラック・サバス)は特に、チャート圏外ながらも多数のオンエアを集めた。

 上述した曲はメタルファンならば誰もが知る楽曲ながら、ラジオオンエアチャートに登場することはほぼほぼ皆無に等しい。アーティストの訃報により関連曲が複数チャートインすることは珍しくないが、その曲数および関連曲のオンエア状況から見て、同氏にはいわゆるメインストリームのアーティストの中でも上位に位置する影響力があったことが分かる。

 最期の最期まで伝説を遺して逝ったオジー・オズボーン氏。ヘヴィメタルというニッチな音楽ジャンルに市民権をもたらした存在であったことを、今週のラジオオンエアチャートが物語っている。

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