雨ソングは衰退へ? 梅雨期が曖昧でシーズン曲のオンエアに戸惑いも

 先週は“雨ソングが後退し一気に夏ソングが興隆”した旨を解説したものの、今週のチャートは何ともスッキリはっきりしない模様を呈した。

 今季ようやく初登場したB.J.トーマス「雨にぬれても」(-位→190位)ほか、森高 千里「雨」(-位→112位)、今井 美樹「雨にキッスの花束を」(-位→163位)といった雨ソングが今週再びチャートイン。

 かと思えば、夏ソングであるYUI「SUMMER SONG」(161位→95位)、Mrs.GREEN APPLE「青と夏」(104位→98位)、大黒 摩季「夏が来る」(88位→163位)、緑黄色社会「夏を生きる」(-位→163位)、RIP Slyme「楽園ベイベー」(-位→190位)、TUBE「夏を待ちきれなくて」(-位→190位)、オレンジレンジ「イケナイ太陽」(-位→190位)もチャートインするが、前週の勢いはいったん落ち着きをみせている。

 ちなみにこれらのシーズンソングがチャートインしたのは、西日本エリアでのオンエアがかなりの割合を占めている状況で、関西ではこの他、「雨とカプチーノ」ヨルシカ、「6月の雨」谷村 有美がエリア別チャート圏内に入っている。梅雨ながら夏日が続く関東に比べ、梅雨明けも発表された今週の西日本の方が比較的シーズンソングをオンエアしやすかったのだろう。

 このまま関東でも梅雨明けに向かうのだろうか。「はじまりはいつも雨」「雨音はショパンの調べ」「雨に唄えば」「雨のち晴れ」「雨をみたかい」など、雨ソングの名曲は洋邦数々あるが、そう言えばここ数年、残念ながらこの時期に耳にする機会が減っているような気がする。気候変動が音楽にとっても負に影響するのであれば、地球温暖化対策は継続すべきものと訴えたいものだ。


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