こどもの日は母に感謝? 母の日もあった今週、“こどもソング”伸びず

 5月5日に『こどもの日』、11日には『母の日』を迎えた今週のチャートでは、例年通り往年の曲をはじめとする関連曲の数々が再登場した。

 まずは“母の日ソング”から見ると、恒例のかりゆし58「アンマー」が最上位となる28位に再チャートイン。2006年7月にリリースされた同曲だが、その翌年2007年から毎年欠かさずこの時期にチャートインしている定番曲であり、尚且つ、関連曲では今週最もリクエストオンエアが多かったことからも、最も広く認知された母の日ソングであることが分かる。

 これに続くのはSuperfly「愛をこめて花束を」(34位)で、こちらも恒例曲でリクエストを多数獲得。続いて81位に登場したWANIMA「存在」は今年3月4日に配信リリースされた曲で、2025花キューピット 母の日CMのために書き下ろされたもの。来年以降、定番曲の仲間入りするか注目だ。

 他にも、AI「ママへ」(91位)、ウルフルズ「かわいいひと」(91位)、宇多田 ヒカル「花束を君に」(91位)、back number「手紙」(103位)、椎名 林檎「幸福論」(103位)、SEAMO「MOTHER」(116位)がチャートイン。「MOTHER」には意外にも「アンマー」に続いてリクエストが多く、リスナーから支持を受けていることがうかがえる。

 また、洋楽からもボーイズIIメン「ソング・フォー・ママ」(81位)とスパイス・ガールズ「ママ」(116位)がチャートインしており、こちらも定番ソングと言える。ボーイズIIメンはちょうど来日を控えていたこともオンエアが伸びた一因だろう。

 一方、今週月曜だった『こどもの日』に集中してオンエアされたFoorin「パプリカ」が116位に登場。しかしながら“こどもソング”と呼べるチャートイン曲は同曲のみとなった。

 こどもソングが伸び悩む原因は、リスナーの世代層にあわせてのものなのか、もしくは該当する楽曲がそもそも少ないのか。ちなみに、国民の祝日に関する法律が定める『こどもの日』とは、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、“母に感謝する”」日だという。母ソングが一方的に強いのは、日本国民の根底にコレが根付いているから…というわけでもなさそうだ。


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