リクエストオンエア数から見る楽曲注目度とブレイクの兆し

 今週のチャートでは、リクエストオンエアも多数獲得する楽曲が並んだ。言うまでもなくリスナーからの注目度が高い曲が多かった、という事だがそれだけにあらずだ。

 リクエストオンエアには、「リスナーからのリクエストによりオンエアされた曲」と、「番組選曲ながらユーザーからもリクエストが届いていた曲」とがある。各番組リスナーの思い出の曲や世相を反映した“過去の楽曲”が多いことは想像に容易いが、新曲におけるリクエストオンエア数はリスナーの“推し”が反映されるため、アーティストの人気度を示す指標にもなる。

 ちなみに今週のチャートからリクエストオンエアが多かった新曲上位5曲は、King Gnu「TWILIGHT!!!」(4位)、RADWIMPS「賜物」(2位)、星野 源「Star」(6位)、Studio April「赤春花」(16位)、aiko「カプセル」(22位)となる。

 これにMrs.GREEN APPLE「クスシキ」(1位)、NiziU「AlwayS」(79位)&「I AM」(182位)と注目必至の楽曲が続くが、その後を追いかけたのが、REIKO「Take It Back」(60位)とBILLY BOO「ラプソディ」(3位)だ。

 BILLY BOOについては(先述の通り)、4月度の多数パワープレイによる長期大量オンエアで認知・人気度を高め、リクエストオンエアも増えていったかっこう。一方、REIKOについては今週初登場ながら多くのリクエストが寄せられており、さらには、その範囲が関東・関西・名古屋・仙台と広い範囲におよんでいるのも特筆すべきだろう。錚々たる注目曲のなかで、全国的に広く、そして多くの推しを受けオンエアを伸ばしつつあることがうかがえるのだ。

 Mrs.GREEN APPLE、Official髭男dism、あいみょん、Vaundy…etcから、最近ではマカロニえんぴつまで、どれもがラジオオンエア数の増加とともにリクエストオンエア数を増やしていき、ブレイクの兆しを見せてきた。今週のチャートでもBILLY BOO、REIKOに同様の傾向が見られるが、今後さらにリクエストオンエア数を伸ばしていく事になるのか、今後の展開を楽しみに注視していきたい。


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