2月14日にバレンタインデーを迎えた今週、今年も例にもれず関連ソングのオンエアが急増し多数が上位入りを果たした。
最上位となったのはPerfume「チョコレイト・ディスコ」(77位→13位)だ。2007年にリリースされた同曲だが、実はラジオチャート入りするようになったのは翌年2008年のバレンタイン週からのこと。それ以降これまで毎年チャートインを続けており、不動の最定番曲と言えるだろう。
これに続くのは、こちらも毎年お馴染みのThe 1975「チョコレート」(94位→26位)で、洋楽が2番手となるのは何ともラジオチャートらしい。そして、広い年代に認知されているであろう国生さゆり「バレンタイン・キッス」は前週圏外から30位に再浮上。家入レオ「チョコレート」は前週185位から今週36位へ、松任谷 由実「Valentine'S RADIO」は前週185位から58位に、土岐麻子「Valentine」は圏外から62位にそれぞれ浮上した。
ちなみに、ユーミンは前週チャートで同曲含め5曲が同時チャートイン。今週も「BLIZZARD」(185位→114位)、「春よ,来い」(59位→170位)と計3曲が顔を並べているが、改めて冬~春にかけて途切れなくシーズナリーな名曲を多数持っていることが分かる。
もう一つ余談ながら、当日が金曜日だったこともありDREAMS COME TRUE「決戦は金曜日」(102位)が圏外から浮上。ラジオ制作陣の抱く“バレンタインのイメージ”にその世代感が表れていてユニークだ。
なお、新曲勢の上位チャートインにも注目だ。乃紫「バレンタイン決戦」(53位→47位)は上述の曲に混じっても違和感がない80'sサウンドだが今年1月リリースの楽曲。さらには、Ado「ショコラカタブラ」(73位)、FRUITS ZIPPER「ハピチョコ」(73位)、Vaundy「そんなbitterな話」(82位)など、ここ数年のリリース曲も多数チャートインしている点は特筆すべきだろう。
上述したPerfumeに共通するが、シーズンソングとして定番入りするにはリリース翌年のオンエアが重要で、一年後も印象に残せているか否かで決まる。他のシーズンではそれぞれ何となく往年の曲達が定着しているように思うが、意外とバレンタインの定番ソングは少ないのか、比較的新しい曲も多数オンエアを獲得する機会に恵まれているようだ。言わば狙い目にあるのかもしれない。
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