上位ネクストブレイカー勢のラジオ訴求効果、MVコメント欄で実証

 今週のチャート上位では、ビッグネーム達に入り交じり複数のネクストブレイカー勢が大健闘。そのどれもが大量オンエアによる訴求効果を実感していることだろう。それぞれYouTubeにあがっているMVのコメント欄より、“ラジオで聴いてファンになった”新たなリスナー獲得に至っていることがうかがえる。

 前週6位から4位へと上昇した汐れいら「糸しいひと」は、東京都出身SSWによる1st EP『No one』からのリード曲。FM Osaka、α-STATION、e-radio、Love FM、AIR-G'、東海ラジオ、関西エリアAMでの“Monthly A Music”など、8月度の月間パワープレイに多数選ばれており、今週はFM/AM問わず51.6%のステーションでオンエアを獲得。YouTube上では、その歌声や楽曲に惹かれMVにたどり着いた旨のコメントが複数確認できる。

 一方、前週33位から8位へと急伸したHana Hope「サマータイム・ブルース」は、2006年生まれの新世代アーティストによる新曲。7月22日放送J-WAVE『STEP ONE』でのフル解禁後、オンエアは同局中心に広がっていき今週は71%のステーションで獲得。月間パワープレイ選出がないなか、広範囲に及ぶオンエア獲得はラジオにおける注目度を表している。そんなオンエア波及に準じ、MVでの“ラジオで聴いて知った”旨のコメントが急増している点は特筆すべきだろう。局地的にならず、多数局で積み上げた結果の大量オンエアにより高い訴求効果を得られているようだ。

 また、オンエア数こそ微減したものの前週11位から10位へとTOP10入りしたNIKO NIKO TAN TAN「Only Lonely Dance」は、クリエイティブミクスチャーユニットによるメジャー1stアルバム『新喜劇』収録曲。FM FUKUOKA、FM NORTH WAVE、Date fmで月間パワープレイに選出されており、今週は48.4%のステーションでオンエアを獲得。オンエア総数の半数以上をFM FUKUOKAが占める局地的な大量オンエアながら、ダンサブルな楽曲がラジオリスナーの耳を惹き“一発で好きになった”旨のコメントが目立つ。オンエア範囲を広げることで更なるファン開拓が見込めそうだ。


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