椎名林檎やイエモンほか新作群から複数曲チャートイン、いずれも好セールスへ

 今週のチャートでは、ニューアルバムから複数の収録曲が同時チャートインする事例がいくつも確認された。

 椎名林檎が5月29日にリリースしたアルバム『放生会』からは、“7人の歌姫”をゲストに迎えた7曲中(全13曲収録)、実に計5曲がチャートイン。TOP10入りしたのっち(Perfume)との「初KO勝ち」(9位)をはじめ、新しい学校のリーダーズとの「ドラ1独走」(35位)、AIとの「生者の行進」(65位)、中嶋イッキュウ(tricot、ジェニーハイ)との「ちりぬるを」(87位)、DAOKOとの「余裕の凱旋」(197位)が特にオンエア伸長した。JFN系列の人気番組『SCHOOL OF LOCK!』へのゲスト出演時もニューアルバムが紹介され、多くのリスナーへインパクトを与えたことだろう。

 ちなみに、デビューシングルである「幸福論」も今週、多数番組がオンエアし197位に再登場しており、5年ぶりにニューアルバムをリリースした椎名林檎に必然と注目が集まったことがうかがえる。

 THE YELLOW MONKEYが同じく29日にリリースしたアルバム『Sparkle X』からは、計4曲がチャートインした。FM FUKUOKAで大量オンエアを獲得した「罠」(22位)を筆頭に、「SHINE ON」(49位)、「ソナタの暗闇」(74位)、「ホテルニュートリノ」(149位)が初登場、もしくは再登場した。こちらは多数番組へのゲスト出演が確認されており、オンエア伸長の一因となった。

 上述の2作品は今週のセールスチャートでも好成績を残している様子だ。注目に値する作品であることは言わずもがな、それに加えた細かなプロモーションが奏功してのことと推測される。

 一方で、リリースから数週間経ったものの未だに広くアルバム紹介、および収録曲のオンエアが多数みられたのが、デュア・リパとimaseだ。

 デュア・リパのアルバム『ラジカル・オプティミズム』(5月8日発売)は、リリース週と同じく今週も収録曲5曲がチャートインした。「イリュージョン」(58位→57位)、「トレーニング・シーズン」(-位→79位)、「ジーズ・ウォールズ」(73位→87位)、「フーディーニ」(-位→103位)、「エンド・オブ・アン・エラ」(-位→140位)

 そしてimaseのアルバム『凡才』(5月15日)からは、リリース週チャートでは実に7曲がチャートインしていたが、今週も前週に続いて4曲がチャートインするなど3週にわたり広くオンエアされたことになる。「Rainy Driver」(28位→33位)、「NIGHT DANCER」(45位→63位)、「BONSAI」(68位→140位)、「Happy Order?」(193位→197位)

 この2作品についても、長期的な露出効果によりリリース翌週以降も着実にセールスを積み上げているようだ。アルバム単位で楽しむ音楽ファンに対し、いかにラジオオンエアの訴求効果が高いかがうかがえる。とは過言だろうか、少なくとも影響していることは間違いなさそうだ。


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