11曲同時チャートイン&伝説のレギュラー番組が復活、宇多田ヒカルに沸いた週に

 今週のチャートでは、Top10入りした3曲をはじめ宇多田 ヒカルの楽曲が200位圏内に計11曲チャートインした。話題のベストアルバム『SCIENCE FICTION』から10曲と、前週から続いて桜ソングの定番「SAKURAドロップス」(97位→76位)がチャートインしたかっこうだ。

 今週1位を飾った「traveling」、前週1位から6位へとダウンした「automatic」、前週23位からオンエアを伸ばした10位の「Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り-」がTOP10入り。加えて「Electricity」(44位)、「何色でもない花」(87位)、「First Love」(119位)、「Beautiful World」(160位)、「君に夢中」(160位)、「花束を君に」(189位)、「道」(189位)が、アルバムリリースに伴い注目されオンエアが急伸した。

 なお、リリース当日4月10日からは伝説のレギュラー番組が一夜限りで復活し、JFL系列局で順次『宇多田ヒカルのトレビアン・ボヘミアン スペシャル 2024』が放送された。

 番組では、たくさん寄せられたであろうリスナーからのメッセージや質問、悩み相談に対し、自身の経験をもとに率直なアドバイスや意見を返した宇多田ヒカルの姿、そしてそのリスナーの層が幅広く、若い世代からのメッセージが多かったのもとても印象的だった。

 レギュラー放送当時にあったコーナー<This Week's Top2>も復活させ、“美味しそうな曲”をテーマに2曲セレクト。また、「何色でもない花」を“バッハとトラップとR&Bが一緒になった曲”と解説したり、昨今の音楽性にも通ずるジョイ・オービソン「フライト・FM」、アジマス「ザ・トンネル」などの選曲は、特に若い洋楽未経験のリスナーにとって新鮮なものとなっただろう。

 “息子が先生から聴いてきて知った曲”というキンクス「ベター・シングス」の選曲には母としての姿も垣間見られた。25年経っても変わらない・飾らない、今の宇多田ヒカルを近くに感じられるラジオならではの名特番となった。

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