2024年4月10日発表のラジオ・オンエア・チャート(集計期間:2024年4月1日~4月7日 プランテック調べ)では、宇多田 ヒカル「automatic」が1位を獲得した。
1998年12月にリリースされてから今日まで、毎週必ずと言ってよいほど一定数のオンエアがある同曲。その“2024 Mix”バージョンが3月22日に配信リリース(本集計ではオリジナルバージョンと合算)されると再びオンエアが大きく伸長し、前週には660%増で9位に再登場。今週さらに前週比216%の増加をみせ、首位へと上り詰めた。
次週4月10日リリースのベストアルバム『SCIENCE FICTION』から先行配信となる同曲だが、今週、既に調査対象96.8%のステーションでオンエアを獲得し最も広い範囲で注目された。さらには、同アルバムから「Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り-」が23位に登場。加えて、毎年この時期恒例の「SAKURAドロップス」(177位→97位)も同時にオンエアを伸ばすなど、今週多くの場面で宇多田 ヒカルの楽曲が聞かれたかっこうだ。
ラジオ番組『宇多田ヒカルのトレビアン・ボヘミアン』が一夜限り復活し、本日からJFL系列局で順次放送される。アルバムリリース週となる次週も大いに賑わせてくれること必至だ。
2位はFurui Riho「Your Love」が初登場した。4月3日リリースのアルバム『Love One Another』に収録されている同曲。3月30日放送の自身の番組『ななめに、ラブい。』(FM NORTH WAVE)での初解禁を経て、4月に入るとKiss FM、α-STATION、e-radio、FM FUKUOKA、FM NORTH WAVE、Date fmなど、多数局で月間パワープレイに選出されたことからいっきに大量オンエアが開始されたかっこうだ。
総数のおよそ半数を占めるKiss FM、FM FUKUOKAでの集中オンエアをベースとし、調査対象54.8%のステーションでのオンエア獲得と若干局地的なオンエアではあるものの、既にリクエストオンエアが多数確認されていることからは、楽曲自体が持つ魅力度の高さが窺える。広い範囲へオンエア波及することで、さらに新たなファン開拓へとつながりそうだ。3月6日先行配信の「SAPPORO TOKYO」(129位→125位)も引き続きチャートインしており、アルバムへの反響含め次週以降の動向も注視したい。
3位は藤井 風「満ちてゆく」が前週1位からダウンした。3月22日公開の映画『四月になれば彼女は』主題歌として書き下ろされ、同15日に配信リリースされた同曲は、3/11~3/17チャートで12位に初登場すると翌週から2週連続で1位を獲得。今週で4週目のチャートインとなるものの依然として大量オンエアを獲得しつつ、リクエストオンエアも新曲では引き続きダントツの最多数が確認されるなど、高い注目度を維持している。
順位こそ下げたもののオンエア数は微減であり、次週以降も安定多数のオンエアが見込めるだろう。予想通りのロングヒットとなりそうだ。
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