故エリック・カルメンさん2曲イン、【アカデミー賞】で米津/ゴジラ/バービーが注目


 今週は海外でのトピックがオンエア楽曲に影響し、ラジオオンエアチャートにもインパクトを与えるものとなった。

 まずは訃報が絶えない今年、またしても世界的に偉大なアーティストが逝去した。米シンガーソングライター、エリック・カルメンさんの悲報が3月12日に伝えられた。

 名バラード「オール・バイ・マイセルフ」が59位にチャートインした一方、こちらも代表曲である「恋にノー・タッチ」は、82位ながら「オール・バイ~」よりも広範囲の58.1%のステーションでオンエア。他にもチャート圏外ながら「ハングリー・アイズ」、「パラダイス~愛のテーマ」、「メイク・ミー・ルーズ・コントロール」などが複数番組においてオンエアされた。

 また、同氏がデビューしたバンド、ラズベリーズからもチャート圏外ながら「ゴー・オール・ザ・ウェイ」が多数番組で紹介された他、「明日を生きよう」など複数曲のオンエアが確認された。上述のソロ曲のみならず、ラズベリーズにも多数楽曲にリクエストが寄せられたことは特筆すべきだろう。ラジオリスナーに広く愛される名曲を数々遺したことが、オンエア状況から改めて窺えるものとなった。

 もう一つ、今週大きなトピックとなったのは【アカデミー賞】だ。日本時間3月11日に米ハリウッドで授賞式が行われ、受賞作品関連曲のオンエアが伸長した。

 日本から2作品が受賞し大きく注目された。長編アニメーション賞を受賞した『君たちはどう生きるか』からは、主題歌として書き下ろされた米津 玄師「地球儀」が急伸し16位に再登場。今週最も広い範囲となる、調査対象93.5%のステーションでオンエアされたことからもその注目度が窺える。

 また、視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』も大きく取り上げられた。こちらは“主題歌”との位置付けがなくチャートイン曲はなかったものの、同オリジナルサウンドトラックから佐藤 直紀「Godzilla-1.0 Godzilla Suite III」「~ Resolution」や、元祖テーマ曲となる伊福部 昭「ゴジラ」、そしてエミネム「ゴジラ feat. ジュース・ワールド」のオンエアも複数確認された。

 【アカデミー賞】からはさらに、7部門にて8つノミネートされていた『バービー』より歌曲賞を受賞したビリー・アイリッシュ「ホワット・ワズ・アイ・メイド・フォー?」が前週194位から37位へと急伸。同作から同じく歌曲賞にノミネートされていたライアン・ゴズリング「アイム・ジャスト・ケン」(194位→181位)もオンエアを伸ばした。

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