クリスマスウィークを次週に控えた今週のチャートでは、マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」(31位→18位)、ワム!「ラスト・クリスマス」(49位→20位)、back number「クリスマスソング」(77位→23位)、山下 達郎「クリスマス・イブ」(84位→25位)など、予想通り往年の名曲群が浮上してきたものの、そのオンエア数は例年に比べ少し落ち着いている様子だ。
日本各地での温暖な気候がクリスマスムードを薄めている、なんて事も一因なのかもしれないが、今年は新曲が充実していることがその大きな要因のひとつと言えそうだ。
例えば、竹内 まりやは上述のとおり「すてきなホリデイ」が79位にチャートインする一方、新曲「君の居場所(Have a Good Time Here)」が注目を浴びオンエアを分けている。また、XG「WINTER WITHOUT YOU」(8位)、FIVE NEW OLD「Kiss Me, Winter」(14位)といった、今年発のクリスマスソングもオンエアを伸ばしクリスマスムードを演出している。
一方、純粋な新曲ではないものの、KAN「KANのChristmas Song」が今週28位に登場した。先月逝去したKANとFM802、FM COCOLOで番組をやっていたラジオディレクターの呼びかけに応え、aiko、トータス松本(ウルフルズ)、スキマスイッチ、根本要(スターダスト☆レビュー)、秦 基博、馬場俊英、槇原敬之が参加した“KAN with His Friends”名義での2023年バージョンが、上述の2局を中心にオンエアを伸ばしているのだ。同ver.はリリース予定がなく、12月25日までラジオオンエアのみで聴くことができる点も注目を集めている。
そして何よりも桑田 佳祐と松任谷 由実による話題のコラボ曲「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない) 2023」の存在は大きいだろう。こちらは12月以降、広い範囲で注目され続け、今週も調査対象の8割以上のステーションでオンエアを獲得し5位にチャートイン。次週リリース週を迎えるとあり、さらにオンエア数を増やすことは間違いないだろう。
往年の名曲とこれら新曲群がオンエアを分け合っているものの、今年は多くの楽曲がクリスマスを盛り上げてくれている状況だ。クリスマスウィーク本番となる次週チャートは、例年より多くのクリスマスソングで溢れそうだ。
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