新星ボーイズグループ勢の激戦からラジオOAとセールスの影響を考察

 今週のチャートでは複数の新星ボーイズグループによる激戦が繰り広げられた。上述のWOLF HOWL HARMONY、THE JET BOY BANGERZに加え、5位のKID PHENOMENON「Wheelie」もLDH史上最大規模のオーディション【iCON Z ~Dreams For Children~】第二章から誕生したグループだ。

 7人組ダンス&ボーカルグループ、KID PHENOMENONによる8月23日リリースのデビューシングル「Wheelie」は、21日の配信リリースから大きく先行し、7月31日放送のニッポン放送『オールナイトニッポン0(ZERO)』内で初オンエアを確認。翌週にはJ-WAVE『TOKYO M.A.A.D SPIN』にて早くもゲスト出演&オンエアがあると、その翌週となる前週でもゲスト/コメント出演が複数見られたほか、文化放送のプッシュ&レコメンド曲“プラスチューン”に選ばれるなどし155位に初登場。オンエア回数では上述2組に軍配が上がるものの、ここまで丁寧なラジオプロモーションを行ってきたと言える。

 そのKID PHENOMENONとTHE JET BOY BANGERZの“ラジオ先行解禁組”は、長いスパンでの地道なオンエア訴求の効果もあってか、シングルCDセールス面ではWOLF HOWL HARMONYを上回った模様であることも特筆しておきたい。


 一方、今週4位に初登場したIMP.「CRUIS元IN'」も、元ジャニーズ事務所副社長・滝沢秀明氏が設立した、TOBE所属の7人組グループによるデビューシングルだ。8月18日の配信リリースとともに開始されたラジオオンエアは、当初少数だったものの今週いっきに急伸。38.7%のステーションと局地的ながらも東名阪のFMを主としてウィークデー帯枠でのオンエアを積み上げ、上位発進を飾っている。

 各グループを見るとラジオオンエアの期間や局・番組など様々だが、オンエア回数だけでは測れず、それぞれCDセールスやサブスクでの再生数へ異なる影響をもたらしたようだ。いずれにしても、丁寧なプロモーションが良い結果が生むという原点回帰の方法論が吉となる傾向にあることが窺える。


今週のラジオチャート・ベスト10をチェック

0コメント

  • 1000 / 1000