調査期間がちょうどお盆週だった今週のチャートでは、セツナ系の夏ソングのオンエアがこぞって上昇した。下記の通り「夏の思い出」「少年時代」「若者のすべて」「真夏の果実」あたりは夏の訪れとともに既にチャートインしていた中での伸長。一方で、夏休みが去り行く憂いや帰省先での郷愁を味わうかのように、「secret base~君がくれたもの~」以下の切ない楽曲がチャート圏内に浮上することとなった。
・ケツメイシ「夏の思い出」(76位→34位
・井上 陽水「少年時代」(155位→37位)
・フジファブリック「若者のすべて」(155位→46位)
・サザンオールスターズ「真夏の果実」(199位→65位)
・ZONE「secret base~君がくれたもの~」(-位→82位)
・松任谷 由実「真夏の夜の夢」(-位→120位)
・真心ブラザーズ「ENDLESS SUMMER NUDE」(-位→120位)
・遊助「ひまわり」(-位→137位)
・THE BOOM「島唄」(-位→155位)
・稲垣 潤一「夏のクラクション」(-位→155位)
・秦 基博「ひまわりの約束」(-位→155位)
・class「夏の日の1993」(-位→178位)
※(前週順位→今週順位)
また、洋楽では一転、夏をストレートに表現した楽曲が浮上した。テイラー・スウィフト「クルーエル・サマー」(56位→50位)は、2019年のアルバム『ラヴァー』収録曲だがパンデミックを過ぎた今夏にシングルリリースに至った曲で、内容はさておき夏らしく元気な曲。定番のビーチ・ボーイズ「ココモ」(117位→92位)、ジャック・ジョンソン「ベター・トゥゲザー」(-位→137位)も海を連想される楽曲で、邦楽曲とは一線を画すのが分かる。“夏”の捉え方が違うのだろう。
なお、上述の夏ソングにも多数リクエストが集まるなか、今週は全体を通してリクエストオンエアそのものがここ一か月平均より10%強多かったことも特筆しておきたい。帰省ラッシュのなか、車の中でラジオをお供に長時間過ごした方も多かったことだろう。眠りについた家族を他所に、ひとり郷愁に浸ったドライバーパパも少なくなかったはずだ。
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