上半期1位の10-FEET「第ゼロ感」が32週目へ、映画ヒットとの関連性は?

 先日発表した『2023年上半期ラジオ・オンエア・チャート』にて1位となった10-FEET「第ゼロ感」が、今週も87位にチャートインした。配信限定シングルとして2022年11月9日にリリースされ、同週11/7~11/13チャートで21位に初登場して以来、今週で実に32週目の連続チャートインとなる。しかも常にTOP100圏内をキープしているのだ。

 「第ゼロ感」はその後アルバム『コリンズ』に収録され、同リリース週であった昨年12/12~12/18チャートで3位へ浮上。同年末の音楽特番でテレビ初パフォーマンスを披露するなどの注目を経て、年末年始の12/26~1/8合算チャートでは最高位となる2位へと浮上した。

 しかし、「第ゼロ感」のロングヒットを語るに欠かせないのが、同曲をエンディング主題歌に起用した映画『THE FIRST SLAM DUNK』だろう。2022年12月3日に公開してから国内はおろかアジア圏を中心とする海外でも大ヒットする注目作だ。

 同映画の公開翌週には突如、「第ゼロ感」のリクエストオンエアが倍増。その後も映画が興行ランキングTOP3を維持し続けた今年2月の中旬まで、毎週1、2を争うほどのリクエストオンエア数があった。このことからも、映画のヒットと同曲への注目度が大きく関係していることが分かる。

 今月上旬には映画『THE FIRST SLAM DUNK』の国内動員数が1,000万人を突破するニュースが伝えられたが、映画に関する情報は昨今落ち着きを見せ始めている。ただ、楽曲「第ゼロ感」は未だヒットを続けており、ラジオ・オンエア・チャート初登場時から今週まで毎週、欠かすことなくリクエストオンエアがある(2023上半期集計でも最多)ことや、他セールスチャートでも上位にランクし続けていることから、まだまだ注目は続きそうだ。ラジオでの大量露出や映画の大ヒットをきっかけに楽曲が訴求し、楽曲そのものの魅力が音楽ファンへと浸透し心をつかみ続けている。下半期もオンエアを獲得し続け年間チャートを制するのか否か、引き続き注目したい。


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