今週もまた世界的なレジェンドシンガーの訃報があった。ボサノバの女王、アストラッド・ジルベルト氏が6月5日に亡くなった。83歳だった。6日深夜に悲報が伝えらたことを受け、翌7日の早朝より関連楽曲のオンエアが伸長。今週のチャートに3曲がチャートインした他、代表曲・ボサノバの名曲の数々が広い範囲でオンエアされた。
夫とのデュエットによるスタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト名義でのオリジナル版「イパネマの娘」(アストラッド氏は参加しているもののクレジットされていない)は60位に浮上。その後ソロシングルとしてリリースされたアストラッド・ジルベルト名義での同曲「イパネマの娘」は70位にチャートインした。仮にどちらかのバージョンにオンエアが集約していた場合、24位まで浮上することからもその注目度の高さが窺える。
また、ソロ名義での「おいしい水」が192位に登場した他、チャート圏外ながらアストラッド・ジルベルト&ワルター・ワンダレイ「グッバイ・サドネス」、ソロからの「ソー・ナイス(サマー・サンバ)」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「ブラジリアン・タペストリー」などが複数番組でオンエアされた。
これらは毎年、特に夏を中心に定期的にオンエアされるボサノバ界および音楽史上における名曲だ。今年も彼女の涼し気な歌声が夏の暑さを和らげてくれるであろうが、奇しくも少し早い時期に聴くこととなってしまった。
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