今週、調査対象の7割以上のステーションでオンエアを獲得している曲を見てみると、チャート上位2曲の他は下記となる。これはオンエア回数に準じたチャートとは別視点で“オンエアを獲得したステーション数”で見ることにより、いかに広範囲で注目されたかを把握できるのだが、知名度の高いビッグネームや既にヒットしている曲があるのは必然であり、この並びにも納得する。そんな中、YONA YONA WEEKENDERSの新曲が入っている点に注目したい。
・YOASOBI「アイドル」(3位→6位)
・スピッツ「美しい鰭」(6位→12位)
・スピッツ「ときめきpart1」(4位→8位)
・クリープハイプ「青梅」(138位→5位)
・ブラー「ザ・ナルシシスト」(11位→19位)
・BTS「The Planet」(14位→25位)
・Hey!Say!JUMP「DEAR MY LOVER」(51位→13位)
・INI「FANFARE」(1位→14位)
・YONA YONA WEEKENDERS「into the wind」(42位→31位)
・椎名 林檎「私は猫の目」(33位→21位)
※オンエア獲得ステーション数順
YONA YONA WEEKENDERSは、2019年11月リリースの初の全国流通盤1st EP『夜とアルバム』から始まり、2021年4月リリースのメジャー1stシングル以降も、これまでコンスタントにリリースを重ねてきた4人組バンドだ。そんな彼らにいち早く一部のラジオ局が注目し、上述の1st EPからは「誰もいないsea」がいきなり142位にチャートイン。その後もメジャー曲「いい夢」は最高位21位、22年9月のアルバムからは「月曜のダンス」が14位まで浮上するなど、少しずつ露出を増やしてきている。
そして今回、5月24日配信リリースの「into the wind」も、前週からオンエアを増やし順位をあげている。しかも、パワープレイや帯枠・コーナー、特定ステーションに頼ることなく、自然と広い範囲でオンエアを積み上げている点は特筆すべきだろう。先述の地道な積み上げがあってのもので、各ステーション/番組からの純然たる支持があってのものなのだ。
同曲をタイトルにしたニューEPが6月21日にリリースを控えており、まだまだこれからオンエア数が増えてくることと推測される。今回得られる各ステーションのバックアップにより、更に多くの音楽ファンへと訴求されることだろう。そんな彼らのブレイクは近いかもしれない。
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