先週の解説で触れた通り今週は花火ソングから一転、夏の終わりの儚さを歌う名曲群のオンエアが急増し、チャート上に散見された。なかでもフジファブリック「若者のすべて」は前週34位から10位へと浮上し、TOP10入りを果たした。
同曲のリリースは2007年(リリース週順位19位)ながら、志村正彦氏が他界した翌年2010年の夏の終わりのチャートに再登場して以来、毎年この時期になるとチャートに登場。年を追う毎にその順位を上げていき、2016年からはTOP20圏内に必ず入るまでになった。リクエスト数もここ数年特に増えており、今週は他を圧倒して最多数となったことも特筆すべきだろう。その名の如く若者が支持する最も定番の晩夏ソングとなっている。
なお、正直なところ“夏の終わりソング”への移行は8月最終週となる次週と推測していたが、蓋を開けてみれば今週のチャートに色濃く反映された。以下がその分かりやすい一例だ。
・井上 陽水&安全地帯「夏の終りのハーモニー」(-位→20位)
・山下 達郎「さよなら夏の日」(-位→22位)
・森山 直太朗「夏の終わり」(111位→28位)
・ケツメイシ「夏の思い出」(42位→31位)
・稲垣 潤一「夏のクラクション」(149位→40位)
・井上 陽水「少年時代」(58位→45位)
・Mr.Children「君がいた夏」(135位→57位)
・サザンオールスターズ「真夏の果実」(86位→78位)
0コメント