『トップガン』に見る“映像+音楽コンテンツ”の相乗効果、新シリーズより3曲急伸

 話題の映画『トップガン マーヴェリック』が5月27日に公開を迎え、今週、同日リリースのオリジナル・サウンドトラックに収録された3曲のオンエアが急伸した。5月以降常に大量オンエアを維持してきたレディー・ガガ「ホールド・マイ・ハンド」(6位→4位)に加え、ケニー・ロギンス「デンジャー・ゾーン」(128位→19位)は大きく浮上、ワンリパブリック「アイ・エイント・ウォーリード」(27位→22位)もオンエア数が150%に増加し順位を上げた。映画を踏まえて多くの番組が紹介したかっこうだ。

 また、同シリーズを象徴する「デンジャー・ゾーン」には、今作の主題歌である「ホールド・マイ・ハンド」を凌ぎ、洋楽最多数となるリクエストが集まったことも特筆すべきだろう。往年のシリーズファンを中心に、多くのリスナーが同映画とその音楽に注目していることがオンエア状況から把握できる。

 ちなみに「デンジャー・ゾーン」は、映画『トップガン』で映像と音楽がマッチした印象的なシーンで使用され、その後、音楽史に刻まれる名曲として独り歩きする。いわば“映像+音楽”の相乗効果が産んだヒット曲だ。そしてこれは“映像+音楽”によるコンテンツがSNS世代で人気を博し、そこからヒット曲が生まれる事象と共通するものと言えるだろう。接する手段が異なることで様相は変われど、その本質に違いはないのかもしれない。

 今週はこちらも人気シリーズ最新作となる『ミニオンズ フィーバー』より、ダイアナ・ロス、テーム・インパラ「ターン・アップ・ザ・サンシャイン」が55位に初登場している。日本公開、およびサントラリリースは7月であり、こちらのチャートアクションにも注視していきたい。


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