2020年を総括する代表曲、および新旧クリスマスソングがTOP200圏内にズラリ

 当週は前述通りクリスマス週だったのだが、例年にも増してクリスマス色の強いチャートとなった。パーティーや外食が自粛傾向にあったぶん、番組/リスナー双方が“ムード作り”を努め/求めたのだろう。上位200曲の実に3分の1を新旧クリスマスソングが占めた。

 そんな中、前述のBTSしかり、一年を振り返るべく2020年を代表する曲も勢揃いした。瑛人とともに新しい形のヒットを提示したYOASOBI「夜に駆ける」(9位)、社会現象にもなった『鬼滅の刃』とあわせて語られるに相応しい名曲のLiSA「炎」(18位)、今年最も多くの曲が聴かれ一番その名を見たであろうOfficial髭男dismの「I LOVE...」(30位)。

 続いて、この一年あらゆる場所で耳にした瑛人「香水」(37位)、アルバムが驚異的なセールスを記録中の米津玄師「感電」(43位)、これで26週目のチャートインとなり同じく“社会現象”と言っても過言ではないNiziUの「Make you happy」(50位)、こちらもストリーミングから訴求していったDISH//「猫」(54位)、世界がロックダウンするなかエンターテインメント界のリーダーに相応しい動きをみせたレディー・ガガ「レイン・オン・ミー (with アリアナ・グランデ)」(69位)、ヒゲ男同様リリースする曲全てが注目される存在になった あいみょん「裸の心」(88位)…などなどだ。

 この一年、コロナ禍で新しい様式への対応を余儀なくされるなか、音楽シーンでもしっかり新しい形式が生まれ、そのなかで後世へ語りつがれる名曲が数多く誕生した年だったと言えよう。一年を締めくくるクリスマスの雰囲気をとらえ、そして一年を振り返った年末のラジオチャートより、改めてソレを紐解くことができる。広くトレンドを読める2020年最後のラジオ・オンエア・チャートとなった。


今週のラジオチャート・ベスト10をチェック

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